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過去。2
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まだあの時のモヤモヤがわからなかった。
ずっと続いた。
そしてある日僕はあの子を傷付けた。
あの子が女の子の輪に居て髪を弄れていて完璧女の子になっていた。
『おーい、こいつキモいぞ!オカマだ!』
って誰かが言った。
それに他の男子もキモいやら近寄んなやら多数。
それを聞いて僕は言葉にできなかった。黙っていた。いや、怖かったんだ。
けど誰かが僕に、
『な、悠哉もこいつの格好キモいよな?』
『………あぁ、気持ち悪い。』
言ってから遅かった。
あの子を見てみると傷付いた顔で泣いていた。
…あの時の僕はやっぱりバカだったんだ。仲間外れされるのが嫌だと思いやって良いことと悪い事がある。でもそれが解らなかった。
あの子は教室から出ていった。
もうあの子はあの場所に来なくなり僕にも話しかけなくなった。
そして1ヶ月後、
あの子は僕の前から居なくなった。
あとから聞いたが親の用事で引っ越したらしい。
謝りたかった。本当はあんな事言いたくなかった。違うんだ。
ごめん、ごめんなさい…!
それから僕はあまり人と関わりを持たなくなった。
喋ると傷付けてしまう。
そう、決めたんだ──。
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