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再会。7
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誰にもわからなくていい。自分だけがこの今の気持ちをわかってればいいんだ。
空良くんが僕のお弁当と購買で買ったのかパンを持って戻ってくる。
「あまり時間無いな。よし、早く食べるか!はい」
「ありがと…」
空良くんからお弁当を受け取るがベッドで食べたりしたらシーツが汚れてしまうと思って何処で食べようか悩んで──。
ふわっ
自分の身体が浮く。何が起きたか直ぐにわからなかったが直ぐに空良くんに横抱きに、所謂お姫様抱っこの形で室内のソファーに座らせた。
「えっ…?」
「あはは、可愛い顔。ベッドで食べたら汚れると思ったから。それにしても軽いよちゃんと食べてる?」
「う、あ…うん、食べて…るよちゃんと」
僕は平均体重だと思ってたんだけどな…。
「あ、時間無くなるよ、悠哉。はい、しっかり食べる!」
僕のお弁当を開けてくれて箸を持たせてくれる。空良くんはパン2、3個だけだ。パンだけじゃ栄養は取れないと思うけどいいの、かな…?
「あ、あの食べる…?」
「ありがとう。けど大丈夫だから悠哉は自分の食べてな?ただ時間無かったから今日はこれだけ」
「時間…?」
「寝坊、したんだよ」
空良くんが寝坊したって。かっこよくて何でも完璧そうな空良くんが寝坊って…可愛い。
「ふ、はははっ…」
思わず笑ってしまった。照れた風に言う空良くんが可愛くて。
「………ゆう、や」
空良くんの手が、筋が通っていて長く綺麗な手が僕の頬に触れる──。
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