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ーーーーありえるわけがないと思っていた。
そのうち目が覚めるはずだと。
本気でそう思っていた。
想像もしていなかった。
あいつにいくら心を奪われたからって。
いくら俺のことが気に入らないからって。
ここまで苦労して築きあげてきたものをあっさり手放すなんて。
「……本当に全く来なくなるなんて、思わねぇだろ…」
渇ききった声が室内の空気を揺らす。
あまりにも頼りなくて、情けない声音。
けれど皮肉にも幸運なことに、それが誰かに聞きとがめられることはない。
なにせこの空間には、自分以外の人物はひとりとしていはしないのだから。
居 所
場
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