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「センパイ、お腹空きました」
「………うるさい」
「ねぇセンパイ、僕お腹が………」
「だぁ~っもう、うるっせぇ、知らねぇよ。勝手にどっか行って食って来いよ」
「えぇ~、動けないのに?」
………山田は少し休むと元気を取り戻した。
元気になったは良いが、無理がたたって動く事が出来ず、厄介な事に俺のベッドを占領して横になっているのだ。
さらに厚かましい事に山田は「こんな不衛生なベッドになんか寝れません」とか言いやがるものだから、今コイツが寝ているベッドのシーツはわざわざ俺がコイツの為に、先程山田の金で買ってきたばかりの新しいシーツに全て掛け替え直してある。
「………知るかよ」
「僕は確かにセンパイに“ねちっこいセックスをお願いします”って言ったけど、こんな動けなくなるまでヤった責任は、センパイにありますよね?」
「知………るか、よ………」
………とはいえ俺もお腹が空いきたわけで、結局は不本意ながら………決して、決してコイツの為という訳ではないが、夕飯の準備をしなければならない。
「………何食べたいんだ?」
不貞腐れながらそう聞くと、
「ん~、今日はフレンチの気分」
などとまたふざけた事を抜かしやがる。
「バカか、んな洒落たもんを俺が作れるとでも思ってんのかよ」
「え?センパイの手作り………?お腹壊したりしない?」
「………ならお前は食うな」
山田の意見は全て無視して、俺はキッチンに向かうと夕飯の準備を始めた。
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