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ネクタイに手を掛け、ワイシャツのボタンを2、3個丁寧に外して………なんだか焦れったくなってボタンが弾け飛ぶのも構わず乱暴に服を引き剥がした。
「………粗野な人」
ポツリと呟かれた呆れるような冷たい声に、
「うるせぇ、変態」
と応戦してその生意気な口を塞ぐ。
それと同時に、俺は山田のはだけた肌に指を這わせた。
滑らかで瑞々しく触り心地の良い山田の柔肌は、ただ撫でているだけでも気持ちが良い。
「っ………はっ………ぁ、ンッ………」
腰の辺りをさわさわと擦っていたら、くすぐったいのか山田がしきりに体を揺らすので仕方なく手を離し、かわりに胸の尖りをつねってやった。
「アッ………んん、ぁ………ぁんっ………」
唇を離した途端にいつものように甘く淫らで扇情的な声を洩らすコイツに苦笑いを禁じ得ない。
それからさっと視線を走らせる。
転々と、点々と………山田の肌には情痕の赤い花が咲き乱れていた。
「あっ、アッ………あぁ、セン………パイ………っ」
そのひとつに、吸い寄せられるように噛みつき歯を立てる。
噛みつき、吸って………まるで野獣にでもなったように荒々しく赤い花を自分で染め替える。
ほんのりと色づく程度だった花々は、俺の歯形と吸引で血のように紅く塗り潰され無惨で無様なものとなってしまった。
「………酷いな。こんな姿じゃ、サウナにも行けないじゃないですか」
「嘘つけ。男共のいやらしい視線で舐め回すようにこの体を見られるのを、想像するだけで感じるんだろ」
吐き捨てるようにそう言うと、山田は本当にそれを想像して興奮したのか頬を上気させ、妖しく笑った。
「………淫乱」
「それ、誉め言葉ですよね?」
否定の言葉のかわりに、俺はコイツの硬く勃起した胸の飾りに思いきり爪を立て首筋に新たな紅いしるしを刻んだ。
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