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「最後まで、しないの?」
興奮が冷め、冷静な目をして問う山田に、
「しない。風呂でいちゃいちゃする」
と答えたら、思いきり嫌そうに顔をしかめられた。
「なんだよ、嫌なのか?」
俺がそう言うと山田は当然だと言わんばかりの表情で、
「何で僕がセンパイと意味もなくいちゃいちゃしなきゃなんないんですか?嫌じゃないって考えられるセンパイの頭の構造が信じられません」
と、肩をすくめ両手を広げて言いやがる。
………本当に、可愛くない。
「とりあえず、お前ひでー事になってるから風呂場に行こうや。な?」
立ち上がり、山田の腕を引きながらそう言うと乱暴に振り払われた。
「自分で立てますよ」
さっと立ち上がり、1人で先にスタスタと歩き出した山田に、
「あっそ。可愛くねぇヤツ」
と聞こえるか聞こえないかくらいの微妙な音量の声で言うと、それがどうやらしっかりと耳に届いてしまったらしく………。
「センパイに可愛いと思われたいなんて、思ってないので何の問題もありません」
なんて、本当に生意気で可愛げのない事をぴしゃりと言われてしまった。
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