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83 二日目の夜………
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「飲み過ぎなんじゃないですか?」
千鳥足で歩くのも覚束ない俺の肩を、山田が支えてくれる。
「うりゅせぇ~」
ああ、なんだかもう呂律さえも回らなくて
「完全に飲み過ぎですね。みっともないなーもう」
ここは何処なのか、飲み会がいつ終わりどうやってここまで来たのかもわからなかった。
「う、うりゅ………」
「ここ、もうホテルですよ。分かります?」
しゃっくりをして、充血し涙でうるうるとぼやける視界の中、整った山田の綺麗な顔がやけに近い。
「ふふふー、やまらー」
なんだか嬉しくて勝手に頬が弛んでしまう。
「なんですか?………気持ち悪いな」
辛辣な山田の声も、泥酔して良い気分の俺には聞こえない。
「やま………山田!ふふ………好き」
ヘラヘラ、にこにこ………なんだかとても最高な気分だった。
大好きな山田の顔が、本当にすぐ近くにある。
「………へぷっ」
急に放り投げられ、思わず変な声が出た。
ふわりと宙を浮き、けれども重力に引っ張られすぐに滑空する。
ボフンッという音を立ててたわむベッド。
弛緩しきった体を上下に揺らされ、しばらくしてからやっと、今自分はベッドに居るのだと脳が状況を理解した。
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