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翌朝、目を覚ますと時刻は10時………完全に遅刻だ。
心臓がドキンと跳ね………けれどもすぐに、今更慌てたところで意味はないことに気付き、ゆっくりと携帯に手を伸ばす。
昨夜から鞄に入ったままのそれを操作し、会社へ連絡を入れる。
日頃の行いのお陰だろうか………体調不良で休みたい旨を伝え、病院へ行っていて連絡が遅くなってしまったと言うと特にお咎めもなく「お大事に」と言われ通話を終える。
寝坊し遅刻のうえズル休みまですることに、僅かばかり良心が痛むが………これでアイツ、山田明楽(やまだあきら)と今日一日顔を合わせずに済むのだと思うと、とても気が楽になった。
「………っ」
まだ、アイツの体の感触を生々しく覚えている。
妖艶な顔、体………俺のモノを舐めしゃぶる巧みな舌遣いに単調なピストン運動に物足りないとばかりに淫らに揺れ動く細くくびれた腰………………………。
「………………だぁ!!」
ガンっと、音が鳴るくらいに頭を壁に打ち付け冷静になろうと努める。
そうだ、冷静に………冷静になろう。
そして何故昨日あんなことが起きたのか、明日からどういう態度で山田と対峙すれば良いのか、ちゃんと考えよう。
ひとまずシャワーを浴びてさっぱりしようと、俺は皺だらけになってしまったスーツを脱ぐと風呂場へ 向かった。
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