アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
「………や、山田、悪いことは言わない。バカな真似はやめろ、な?」
少し上擦った情けない声でそう言うと、山田に鼻で笑われた。
「さっきの勢いはどうしたんですか?あの眼、声、雰囲気………すっげー興奮したのに」
「いや、もーそういうの良いからさ、やめよ?ね?」
このまま山田がやる気を無くしてくれないかなーなんて思っていたのだが………そんな上手い話があるわけはなく、
「もう俺、勃っちゃってるから絶対ヤる」
なんとも恐ろしい台詞を爽やかなイイ笑顔で言われてしまう。
「あ、呆れてる顔してる。どーせなら、蔑む視線くんない?」
「………ひっ」
コイツ………薄々感じてはいたけど………まさか、いや………間違いない。
「お前、マゾ?」
「被虐嗜好のある快楽主義者と言った方が正確ですね」
………それ、もしかしてただのマゾより性質が悪いんじゃ………。
なんてことを思っていたら、山田はまた、俺が予想もしていなかった行動に出る。
「とりあえず一回抜くから、センパイはそこで見ててよ。俺、見られても興奮するタイプだから、嘗めるように隅々まで視姦しちゃって構わないから」
そう言って、コイツは本当に俺の目の前でオナニーを始めやがった。
「………っ!お、まえ………頭おかしいだろ」
「あー、イイ………そーゆう顔で僕を見て………ねぇ、僕のこと変態とか思ってるでしょ?」
「当たり前だろっ」
「………んっ………イイ、もっと言葉責めして?汚い言葉で罵って………」
………ダメだと思った。
降参だった。
罵倒も、それに伴う蔑みの視線も山田にとっては悦びで、実力行使で痛めつけてもご褒美にしかならないのだとしたら……………俺にはもうどうしようもない。
………………どうしようもなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 114