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俺を見詰めたまま、山田がゆっくりと左手の中いっぱいに溢れそうな精液を………
「………っ、おまっ………お前、何を………」
自分の尻の穴に塗り付け出した。
「んー?ローション用意してないから、潤滑油代わりー………あー、ちなみに残業前にトイレで直腸洗浄は済ませてますんで、生で挿入してくれちゃって構いません」
………直腸洗浄?………生?ケロッとした声で、まるでなんでもないことのように山田の口から出た恐ろしい気な台詞に、サーっと、血の気が引く音が聞こえる。
あんなに気持ちの良さそうな恍惚とした表情を浮かべておいて、コイツはやはり、オナニーをしたくらいじゃ満足なんかしていなかった。
「構いませんって………俺が構うわ………」
「あー………センパイ、ちゃんとセーフティーセックスする人?偉いねー、真面目、真面目………んじゃゴムはこれ、使ってね?」
弱々しい声で呟いた俺に、用意周到………出来る男の山田様は、床に無造作に脱ぎ捨ててあったジャケットの内ポケットから取り出したコンドームをこちらへ投げて寄越した。
それを受け取り………そのまま机の上へ置く。
「………ふっ、ンッ………ふぁ、あぁっ………っ」
そうして目の前で尻の穴を弄りながらまた喘ぎ出した山田に、
「………で?今度はお前、何やってんの」
と、俺はもう泣き出しそうなくらいに情けない声で訊ねる。
返って来た山田からの答えはやはり、愉快なものではなく、
「ンッ………見たら、わかっ………ぁ、るでしょ?アナルセックスの為の、下準備………んっ………っ」
どうしたものかと頭を抱えた。
先程確かに微かな反応をみせた下半身も、今や意気消沈といった感じですっかり萎えてしまっている。
「………てかさぁ、何でそんなしっかりばっちり準備してんのに、ローションだけはないの?」
本当になんとなく、軽い気持ちでこの質問をしてしまったことを、俺は3秒で後悔した。
「あぁ、わざとです。ローションだと滑りが良すぎて物足りないというか………圧迫感と、こうメリメリとペニスが僕の中に入ってきて犯され征服されていく感じが足りないというか………つまり」
俺は山田の言葉を遮り、話を無理やり終わらせようと試みる。
「つまり、お前がドMの変態ってことだな」
ところが、この結論がどうやら山田はお気に召さなかったらしく、
「いや、そう一言で片付けられるとなんか違くて………つまり、僕はより生々しくセックスというものを体感するべく、自分のアナルにペニスを挿入されているという感触を………」
熱く自分の性癖、嗜好について語り出した山田に俺はとにかく………なんだか釈然としない気持ちを抱えながらも、ひたすら謝ることでなんとかその場をおさめた。
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