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「ま、それだけじゃないんですけど………」
と、なんだか思わせ振りな視線をこちらに向ける山田に俺は気付くこともなく、ただただ全てが馬鹿らしく、力が抜けて阿呆のようにフローリングの木目の柄を見詰めていた。
「悦司の悦と、明楽の楽~………2つ合わせて悦楽になるって、なんだか運命感じません?」
「はあ?」
聞き捨てならないおかしな台詞に、勢いよく顔を上げ、山田を睨み付けながら抗議の声をあげる。
「………っ」
しまった………そう思った時にはもう遅く、山田を拒む間もなく唇を塞がれた。
「………ってわけで、今日はねちっこいセックス………お願いしまーす」
にっこり笑顔で言う山田に、俺は………
「はあ?」
またまたすっとんきょうな声をあげ、青い顔で頭を抱えると、しおれた花のように項垂れる。
「なんか昨日のセックスじゃ、僕、物足りなくて………折角、手近な所に素敵にデカイちんこの持ち主が居るんだから………ヤらない手はないよね?」
………どうやら俺の息子はこの山田という変態淫乱色欲魔神のお気に召してしまったらしい。
「………えと、俺は………」
そんな申し出は受け入れられない、とキッパリ言う筈の俺の言葉は、山田の携帯から流れてくる卑猥な声に掻き消されてしまう。
『アッ………っ、アンッ………悦司、悦司………あぁ、イイ………』
そして目の前に流れる昨夜の行為の映像に、俺は表情をなくし声をあげることも出来ない。
「よーく撮れてるよね?」
山田の笑顔は、もはや俺には悪魔の微笑みにしか見えなくて………
「………センパイ、セックスしましょ?」
この瞬間、俺は山田に逆らえないということを悟った。
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