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ヤるしかないとはわかっていても、じゃあヤりましょう………はい、スタート。
………なんて、そんな簡単に割り切れるものではなくて、俺は至ってノーマルな人間だし、そりゃあ………昨日は勢い余って山田に突っ込んでしまったものの、そもそもが男とヤるなんて、ホモでもないのに無理な話だろう。
そんなことをぐるぐると考えている間に、山田はさっさと服を脱ぐと俺のベッドの上で何やら準備を始めていて………。
「………あ、あの」
「あぁ、センパイ………道具は何を?」
爽やかな笑顔で大量の卑猥な大人の玩具をベッドの上いっぱいに広げ、なんとも下衆な質問を繰り出してくる山田に、俺の顔面筋がヒクヒクと痙攣を起こしている。
………ストレスだろうか。
「いや、道具は………」
「あぁ、今日は道具は使わずじっくりと僕の体を舐め回してくれるんですか?それとも舐め回されたいんですか?」
………間違いない、ストレスだ。
山田の更なる追い討ちに、もう俺は泣きそうになりながら頭を抱える。
「いや、そもそも………」
俺が気まずそうに口を開くとすぐ、何を言いたいのかを察したらしい山田が、これ見よがしに携帯をこちらにかざしてくる。
それが意図する事は、良くわかっていて、
「わかっているとは思いますが、ここで携帯のデータを削除してもしっかりばっちり家のパソコンにバックアップはとってありますから、無駄ですよ?」
自信たっぷりにそう宣言する山田の言葉に、改めて自分が逆らえないという事実を露呈させただけだった。
「………山田様のご期待に添えるよう、頑張ります」
山田を説得するのを諦め、半ば自棄を起こしそう言うと、
「チッ」
という舌打ちが聞こえた。
その反応にびっくりして山田を見れば、
「どうせならそこでキレて逆上して首でも絞めながら良く慣らしもしないで『おら、これが欲しかったんだろ?くれてやるから大人しくしやがれ』とかってガンガン突き上げてくれたりなんかしちゃったら最高だったのに………はぁ………」
と、心底残念そうに自分の願望をつらつらと話す山田に、俺はもう本当に目に涙をいっぱいに溜めながら小さい声でこう言うしかない。
「へ、変態………」
すると、その言葉を聞いた山田はいやらしくニヤリと笑い、
「それ、誉め言葉ですよね?」
とか言うものだから、俺はこれからの自分のいく末を思い、深い嘆きと悲しみを胸にソッと静かに目を閉じ天を仰いだ。
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