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部屋にて 3
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零side
梓先輩の元へと歩きながら、
濡れて水の滴っている玲くんの髪を拭いている。
ガシャッと音を立てて何か慌てている先輩。
心なしか少し顔が赤い気がする。
それでも、そんな事を言うと梓先輩が拗ねてしまうので
言わない方がいいだろう…
それよりも、僕的には何があったのかを聞きたい。
「「梓先輩、何してるの?」」
何があったかまでは分からないが、
確実に何かがあったことは何と無く分かる。
「い、いや…。なんでも?」
「「ふぅ〜ん、まっ、いいけど…」」
嘘をつくのが
下手な先輩の嘘はすぐに分かった。
それでも敢えてスルーすることで
梓先輩は、焦らされてしまったみたいで
ウズウズしている。
それでも、スルーし続けると…、
「ねぇ…、何か怒ってる?」
その態度は梓先輩に誤解を与えたようで
不安そうに見つめてくるのが
捨てられた子犬のようで凄く可愛い…。
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