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あの日
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冬生side
はぁ……っく…はぁ………
痛い…
た、すけて………。
目がさめると、まだ夜だった。
連日の寝不足で、途中で気を失ったみたいだ。
今日は随分と長い時間叩かれたなぁ…
僕は、ふっと、隣の家を見た。
僕のいる部屋からは
隣の家のリビングがよく見える
等身大のガラス窓があるから
部屋は薄暗く、テレビの光が青白く照らしていた。
床には、僕と同じぐらいに傷ついた人が転がっている。
テレビの前に立つ人は返り血を浴びていた。
ー 目が合う ー
生まれて初めて綺麗だと思った。
その残酷で、残忍な、殺人現場に立つ青年を…。
その何も映さない暗い目を…
その身を震わせるほどの狂気に満ちた表情を…
ー 僕は、絶望と言う名の貴方に、恋をした ー
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