アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
あの時
-
秋乃side
足りない…
13歳の時に捨てられてからずっと、
"何か" を探し求めていた。何をしても満たされない。
「まだ、足りないよ…」
それは突然だった。
依頼で家族を殺した。仲のいい平凡な家族。
たくさんの血を流した人が床に転がっている。
ふっと顔を上げて外を見た。
ー 目が合う ー
その子は隣の家の窓からこちらを見ていた。
瞳に絶望の色だけを浮かべて…、
欲しい…。
そう思った。自分の側に置きたい。
窓には、鉄格子。監禁されているのは知っていた。
依頼が無ければあの家には入れない。
その時が来るまで、あと数年。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 292