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長い夜。6
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冬生side
部屋のドアが開いて黒が入ってくる気配で目が覚めた
黒は部屋の隅の方にある机で何かを見ていた
うぅ…、吐きそう…。
急にさっきのことがフラッシュバックし
吐き気が込み上げてくる。
「ん〜!疲れた〜。…あれ、起こしちゃった?」
黒が、起きたのに気づいたらしく声を掛けてきた
その問いに ふるふる と首を横にふる。
『吐きそ…です……』
ここで吐いては怒られる。そう思い、パクパクと
口を動かして言ってみた。
「白は、性行為嫌いなんだね…。触れるのもいや?」
黒は、僕が寝ているベットの方に歩きながら
僕の考えてることが分かるとでも言うようにさらっと
そんなことを聞いてきた。
僕は喋るのも辛くて コクコク と首を縦にふる。
「白、可愛いぃ…」
『可愛い…ですか……』
「そう、白は可愛いね。白が感じやすいのは、そう躾けられたから。気持ち悪がらなくてもいいんだよ?悪いのは
白じゃないし、淫乱なのも悪い事じゃないんだよ?」
黒は優しく語り掛けるようにゆっくりと言葉を紡ぐ。
ふわりとした動作でベットに腰掛けて
僕の頭を優しく撫でてくれた。その心地よさは
僕の緊張をほぐし眠気を誘う。
「今日は疲れたでしょ〜?ゆっくり眠りな…。おやすみ」
『お、やすみ…なさ……』
そのまま僕は、深い眠りの中に落ちていった…。
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