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初めての世界。6
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冬生side
黒と手を繋いで初めての外の世界を歩く
家の中とは違う感覚に
少しの恐怖と、好奇心が湧いてくる
「白、なんか楽しそうだね」
『…うん。楽しい』
敬語を使わないと怒られたことを思い出し
僕は、身体から血が引く感じがした。
「良かった〜。白、これからはそうやって喋って
敬語だと、寂しいなぁ〜って思ってたんだよ〜?」
『うん、分かった』
どうしよう と慌てたけど、黒は
そのままでいい と言うので、そうする事にした。
『…黒、どこ行くの?』
「さっき話してた人、春人っていたでしょ〜?」
『うん』
「春人の、お兄ちゃんのところだよ〜」
それから、しばらく歩いて行くと
目的に着いたみたいで
僕はまた、黒に抱っこしてもらった。
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