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朝。3
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秋乃side
白は怯えているのか
うずくまっていて、声が届かない。
仕方なく僕も机の下に潜り
白にそっと触れると、ビクッと体が跳ねる
「大丈夫、大丈夫だよ〜」
言っても聞こえていないけど、
ゆっくりと頭を撫でて落ち着かせる。
段々と落ち着いてきた白は
ゆっくり、ゆっくり顔を上げた。
「おはよ〜。白、出ておいで?」
『あぅ…、黒っ、黒っ!』
「よしよし、大丈夫だからね〜」
抱きついてきた白を受け止め
そのまま、机の下から出て椅子に座った。
「白、なんで隠れてたの〜?」
『ごめんなさい。僕、悪い子。ごめん、なさい…。』
吃りながら、謝ってくる。
背中を撫でて落ち着かせるように
ギュッと抱きしめてあげる。
「ん?何か悪いことしたの?」
『…うぅ、ごめんなさい…、ごめんなさいっ、
ごめんなさぃ…。もうしない…、許してぇ……』
何か嫌な記憶と混濁しているようで
"ごめんなさい" と何度も何度も謝っている。
しかし、聞いても "僕は、悪い子なの" と
何をしたのか言わなかった。
「白、辛かったね…。泣いてもいいんだよ?」
そう言えば、白は怯えながらも泣き出した。
きっと、泣けばよけいに酷いことをされたのだろう。
今までにないくらいに怯えていた。
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