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混濁した記憶と現実
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冬生side
目が覚めて、意識が朦朧としているなか
誰が心配そうに覗き込んでいて
夢に出て来た人たちは当然ながらそこにいなかった。
「…ひと、いない……」
「人?なんの事?」
「んぅ…、頭痛い……」
思い出そうとすると頭が痛み
グルグルと視界が回り、頭がクラクラする
「…にぃ…ちゃ………?…うっ」
自分が今、何処にいるのか、何をしているのか
何故、知らない人が目の前にいるのか
分からないことが多すぎて
目の前にある現実を受け入れられなかった。
「白…?僕のこと分かる?」
「……だ、だれ…?」
それだけ言って、ガクッと意識が堕ちた。
その後、黒が涙を流したことは
白が知るはずもなく夜が更けていった。
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