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夜遊び 5
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秋乃side
お絵描きするの、と言った白に合わせて
僕と夏にぃは白の隣に座る。
何を描くのかしばらく見ていると、
虚ろな目をして、人の絵を描き始めた。
「なぁ、これ誰やと思う…?」
「…分らない。でも、白の兄だ」
その白い紙に書かれていたのは、
時々連絡を取っている情報屋の顔だった。
彼の腕は素晴らしく、僕ですら敵わない。
白の家族を調べた時も
彼一人だけ情報が格段に少なかった。
「白、それ誰なの〜?」
「…誰だろ……、手が、勝手に描いてたの」
彼が、白の兄だとするならば、
一人だけ情報が少なかったのも頷ける。
また厄介な奴と関わっているな…
そう思ったのと同時に、
白が家族の記憶を持っていないのは
彼が何か仕組んだのかもしれない。
そんな気持ちにさせられた。
「綺麗に描けてるなぁ…。凄いやん!」
「あ、りがと…」
「今度は僕たちも描いてよ〜」
僕も夏にぃも、敢えて触れる事をせず
"どうしたものか" と考えを巡らせる事になった。
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