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雨降る朝 4
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秋乃side
目覚めた時から白はおかしかった。
そして何故か、僕たちは出掛ける支度をしている。
白は嬉しそうにしている。
「準備できた〜?」
「うん、いこ!」
白と一緒に傘を持って外に出る。
雨足が弱くなっている…、なんてこともなく
ザーザーと降り続いていた。
白が何処に行きたいのか分からないので
手を繋いで、逸れることがないように着いて行く。
しばらく歩いて行くと、
僕がお世話になっている春人が働く
事務所の近くまできた。
「白〜?何処まで行くの〜?」
「もう少し行くの」
そうして辿り着いたのは
春人の事務所からほど近い公園だった。
『待てゴラァー!』
『そっち行ったぞ!逃すなー!』
公園の中で春人の部下たちが
若い青年を追いかけていた。
しばらく見ていると、入り口付近に春人が来た。
「若〜?何やってるの〜?」
「ん、あぁ。彼奴な、シマでウロついてるから」
「へぇ〜、珍しいね〜。何処の子?」
「さぁな…」
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