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逆らえない -1-
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通勤、通学ラッシュの電車の中。
車両の端で、俺は必死に声を我慢していた。
制服越しに擦りつけられる硬いもの。
それが何なのか、俺には分かり過ぎていて。
「声我慢してる井瀬、可愛い」
後ろから密着するように立っている興本が、耳元でそう囁いてきた。
俺が漏れ出そうな声を必死で我慢しているのは興本のせいなのに。
文句の一つも言えず、俺はその囁きにすら、反応しそうになった。
低く、甘さを含む興本の声に、俺は弱い。
興本自身もそれを分かっていて、わざと耳元で囁くのだ。
何度も俺の尻に腰を押し付けながら、興本の右手が俺の太ももを撫でる。
それでも肝心のところには触れず、あくまでも内またを撫でるだけ。
「ンっ…、ンン…っ」
慌てて手で口元を抑える。
そんな俺の反応を見て、後ろで興本が笑ったのが分かった。
「腰振ってるよ、井瀬。もう少し我慢、な?」
ちゅ、と軽く唇が俺の耳に触れる。
いつの間にか俺の方から擦り付けていたらしい。恥ずかしさに顔が赤くなる。
また静かに興本が笑って、俺の後頭部に唇を当てた。
「かーわい」
俺はもう居たたまれなくて、押し付けられた下半身にビクビクと感じながら、俯いた。
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