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逆らえない -6-
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一度店から出て、「Bar」と書かれた扉の左隣の扉を開ける。
そこには小さな玄関があって、更に奥の扉を開けると、リビングのような空間があった。
大型テレビと、丸いテーブルと、4人掛け用のソファと、この部屋に不似合いなほどの大きなベッドが目に入る。
「このベッド、キングサイズなんだぜ」
靴を脱いで、興本に手を引かれてベッドの上に押し倒された。
あれ…、この流れは…?
と、戸惑う俺をよそに、興本は横に店長さんがいるにもかかわらず、俺に覆いかぶさってきた。
「え、ちょ、興本…?」
一瞬で視界は興本だけになる。
端正な顔が俺に近づき、とうとう唇が触れた。
横目で店長さんの様子を見ようとするが、それに気付いた興本によってすぐに視線を戻される。
「井瀬、俺のことだけ見てろよ」
女の子なら普通に喜ぶセリフを言われても、俺は戸惑うだけだ。
「でも、見られてる…」
「見せるんだよ。俺たちの仲がイイところ、しっかり分かってもらわないと、次来れなくなるからな」
興本は両手で俺の頬を挟み、いきなり舌を絡ませるキスをしてきた。
「んぅ…、ンッ…」
嫌がってるわけじゃない。
ただ、恥ずかしいだけ。
俺は興本だけを意識できるように目を閉じ、興本の首に腕を巻き付けた。
舌を絡めれば、苦い唾液の味がした。
俺はこの苦さが好きじゃなくて、たばこの後のキスはあまりしたくないんだけれど。
そのことを言ったことはないから、興本は知らない。
だから流し込まれた唾液を、無理矢理に飲みこむ。
いつもはお返しをするのだけど、そんな余裕もない。ただ、貪られて、興本の体温だけを感じる。
それだけでも俺の体は熱くなっていく。
朝の中途半端な興奮を思い出して、すぐに股間が反応した。
無意識のうちに下半身を擦り付けていたらしく、応えるように興本も腰を振ってきた。
「ンッ、アンッ、ぁ…キモチイイ…」
唇が離され、今度は耳や鼻や頬にキスが降ってくる。
特に耳は丹念に舐められて、耳元で聞こえる水音がいやらしく頭の中で響く。それが更に俺の体を熱くさせた。
そして興本の手が俺の平たい胸を弄り始める。
時折乳首の場所を探っては、親指でぐりぐりと押されて、それもまた気持ちいい。
俺も興本の体に手を這わすが、以前、胸を揉まれても気持ち良くないと断られたことがある。
俺はこんなにも気持ちいいのに、と少しだけ凹んだ。
だから、それからは興本の胸を揉まないことにして、ただ感触を楽しむように這わせるだけ。
興本の体は、普段動かすことが多いからか、余分な脂肪がなく、むしろ引き締まっていて逞しい。
それを直に触れることができるだけで、俺は満足なのだ。
「可愛い顔になってる。…もっと気持ちいいコト、しよっか」
散々俺にキスの雨を降らせたあと、顔を離して興本が俺を見下ろす。
気持ちいいこと、と言って興本が膝で俺の股間をぐりぐりと刺激をするから、俺は期待で胸を高鳴らせる。
「ん…、シて…、興本…」
朝できなかった続きを、今から。
俺はドキドキと緊張しながらも、自ら足を開く。
パンツの上からでもわかるくらい、俺のソコは完全に大きく膨らんでいた。
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