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逆らえない -7-
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手際よく服を脱がされ、全裸にされた。興本はまだ服を着たままだ。
俯せにされ、腰だけを持ちあげられる。
お尻だけを突き出した形になるこの体勢は、恥ずかしくてたまらない。
壁の方に顔を向けて、尚且つ目を閉じて視界を遮断した。
そうでなければ居たたまれなくて。
ローションで濡らされた興本の指が、俺の穴を広げていく。
これから興本を受け入れるのだと思えば、恥ずかしさも痛みも我慢できる。
「そう言えば井瀬からの写メ、保存したから」
くちゅくちゅと音を立てながら、不意に興本がそんなことを言ってきた。
「ア、ア、ンン…っ、」
返事をしたかったけど、口を開ければ喘ぐ声しか出なかった。
きっと昼間に送ったエロい写メのことだと分かっている。
あの時必死に考えて、結局送ったのは、後ろの穴を撮った写真。
難しかったけど、色々体勢を変えて撮った甲斐はあったらしい。
保存までしてくれたと聞いて、俺は素直に嬉しかった。
「今度は入れてるところ撮るから」
そう言ったかと思うと、後ろからカシャリという機械音が聞こえた。
首を捻って振り返れば、興本が俺に指を突っ込んだまま、片手で携帯を構えていた。
「あ、あん…、それ…恥ずかし…」
「恥ずかしがる井瀬ちゃんも可愛いけど」
指を動かしたまま、興本をはちゅ、と軽くキスをしてきた。
すぐに離れていった唇を目で追うと、にやりと口角が上がるのが見えた。
「アンアン喘いでる井瀬ちゃんの顔も可愛いんだよなー」
ずぽっと優しさもなく引き抜かれた指に、俺は少し体を震わせた。
そして次に押し付けられたのは、指なんか比にならないくらい太くて硬くて、熱いもの。
「あ…、ア…興本…」
「期待してる? 井瀬のカオ、めっちゃえろーい」
そう言って笑って、興本はいきなり突っ込んできた。
「はうっ…!!」
痛みと、圧迫感が唐突に俺を襲う。
ぎちぎちに入っているそこは、じんじんと痛みが伴う。
それでもお構いなしに、興本はがんがんと腰を動かし始めた。
興本の動きにつられるように、俺の体も揺さぶられる。
「あっ、あんぅ、んっ、んっ、は、あんっ」
動きに合わせて開いた口から声が抑えきれずに漏れてしまう。
高くも可愛くもない男の声で喘いで、興本が萎えてしまわないだろうか。
俺はいつも不安で、自分で自分の声が聞きたくなくて、必死に我慢しようとするのだけれど。
「っ…は、は…、おら、井瀬、もっと声出せ」
興本が気持ち良さそうな声で命令するから、手で口を塞ぐこともできない。
そして再び、パシャリとシャッター音が聞こえた。
でも俺にはそんなこと、もう些細なことで。ただ与えられる刺激だけで頭がいっぱいだった。
「んんっ、あ、あっ、おきもと…、おきもとっ…、あんっ、きもちい…」
声を出して、気持ちいいと伝える。
本当は気持ち良さなんてよく分からない。
相変わらず圧迫感が凄いし、興本のソレは熱い。
でも、痛みもいつの間にか分からなくなっていて、硬いもので中を押されると声が出てしまう。
こういう時は気持ちいいと言えって、いつだったか興本が言っていた気がする。
きっとそれは刷り込みに近い反射。痛い時に「いたっ」と無意識に出る、それと同じ言葉。
これが気持ちいいことなのだと、興本が俺に教えてくれた言葉。
気持ちいいの一言だけでも俺が呟けば、興本の動きは更に激しくなって、きっと興本が喜んでくれている証拠だと思うから。
背位から、正面へと体勢を変えて、再び抱き合った。
後ろからされるより、興本の顔が見えるから、俺はさらに感じてしまう。
前も興本の手で扱かれて、後ろは興本のソレで奥まで突かれて。
俺は何度も射精した。
興本も、俺の中で果てては、ゴムを変えて再び挿入し、また果てる。それを繰り返した。
興本の体力は見た目通りだろうけれど、それに付き合わされる俺は何度か気を失っていたかもしれない。
一瞬意識が途切れても、ふと気づけばまだ揺さぶられていて、もう何度果てたかもわからなくなっているから。
「あーやべ…、止まんねー」
興本からのキスを受け止めながら、必死にしがみつこうとするけれど。
「ふふ、井瀬ちゃん、出さずにイっちゃったね?」
自分がどうなっているかも分からなくなっている俺には、もう興本の言った意味も理解できなくなっていた。
ただ嬉しそうな興本の顔が見えて、俺も自然と笑みが浮かぶ。
「かーわい…。井瀬のその顔、堪んねーよ」
そして、その日の記憶は興本の満足そうな声と、優しいキスで途切れてしまった。
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