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自己紹介 -4-
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ひとしきり話した後、興本は俺の腕をとって立ち上がった。
二人分のお茶代をテーブルに置くと、そのまま店を出ようとする。
「なんだ匠真、飯食っていかないのか?」
興本が帰る旨を伝えると、奥のキッチンから店長さんが出てきた。
「今日はこいつんち泊まるからいーや。また来る」
俺にも告げていないことを興本は言い訳にし、店長さんは訝しがることもなく、あっさりと了承した。
「今日、俺んちに泊まるの?」
店を出て腕が離される。その時に俺は確認のために聞いてみた。
気まぐれに俺の家に泊まることは何度かあった。
今日もその気まぐれが発動したんだろうと俺は軽く考えていた。
興本はちらりと俺を見下ろし、「泊まるから」と答える。
それは決定事項だった。
俺の家は2階建ての一軒家だ。
閑静な住宅街の中にあって、駅からは少し離れている。
一番近いコンビニは歩いて20分かかるけれど、10分ほどで出れる大通りにはスーパーや本屋などが立ち並び、利便性は悪くない立地にあると思う。
家に帰ったのはすでに夜の8時を回っていたが、まだ両親は帰っていなかった。
俺の両親は共働きで、平日の夜飯はたいてい9時ぐらいが普通だ。
部屋の明かりをつけ、迷わずリビングへ寛ぐ興本を放って、俺は制服から普段着に着替え、風呂を沸かした。
「あ、テレビ新しくなってる?」
リモコンでザッピングをしつつ、リビングに戻ってきた俺に興本が声をかけた。
「うん、この前買い替えてた」
古くなったテレビを捨て、新しく替えたので、画質は上がって画面も大きくなった。
最新型のテレビはインターネットにも繋いでいて、俺はもっぱらテレビ番組ではなくネット動画や配信されている映画を見ることが多くなった。
「井瀬、こっちおいで」
母さんに興本が来ていることをメールしていると、ソファに寝そべる興本が手招きをしてきた。
携帯を持ったまま興本の前まで行く。
と、腕を引かれ、気づけば興本に抱きかかえられていた。
狭いソファで後ろから抱きしめられながら横になる。
足も絡められて、完全に身動きが取れなくなった。
「メール?」
興本は持ったままの俺の携帯を後ろからのぞき込んでくる。
「うん、母さんに」
そこでタイミングよく返信が来た。俺はそのまま画面を開く。
「もうすぐ帰ってくるって。何か食べたいものある? だって」
久しぶりに興本が止まるということで、なぜか母さんが張り切っている様子が文面からでも見えてきた。
俺の親だからか、母さんもなかなかの面食いなのだ。
父さんには悪いけど、母さんは興本のことが大好きだと思う。
「何でもいい。おふくろさんの料理は何でも美味いから」
そう言って興本は俺の耳を食べ始めた。
くすぐったいが、どうすることもできず、ぴくぴくと感じながらもメールを打った。
「ンッ…、ふぁ…っ、あ…」
耳の後ろを舐められて、思わず声が出る。
そして耳から首にかけてゆっくりと舐められ、俺は完全に捕食されている気分になる。
「あ…ン…、興本…も、だめ…ッ」
耳の穴すらも丹念に舐められた。興本の舌が這うたびに、俺のアソコは反応してしまう。
「帰って...きちゃう…からぁ…」
俺はイヤイヤと首を横に振って抵抗を見せるのだけど、興本の手は俺の反応し始めているソコを撫でて、さらに煽ってくる。
「井瀬、俺に逆らうの?」
ゆっくりと体を起こして、興本は俺を見下ろした。
その目は全然笑ってなくて。
でも、俺には全然怖くなくて。
俺は腕を伸ばして興本の首に巻き付ける。
「ここじゃ…ダメだから…」
俺の部屋なら、いくらでも良いから。
そんなことは言わなくても、興本は最初から分かっていて。
「ほかに言うことは?」
静かに笑みを浮かべて、興本の顔が近づいてくる。
「興本の、好きにしていいよ…」
言い終わるのと同時に、口を塞がれた。
熱い舌が触れて、俺の脳がとろけていく。
俺の全部を、興本に食われてしまいたいと思った。
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