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自己紹介 -7-
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「…ッ、ふ…ぅ、ンッ…、んぁ…、ぁんっ…」
後ろから揺さぶられながら、必死に声を出さないように口を押える。
けれど我慢しきれない嬌声がイイ所を突かれるたびに漏れ落ちる。
激しい律動に耐えるのと、廊下を通る親に声を聞かれるかもわからない緊張感で、早くも心臓が悲鳴を上げて、嫌な高鳴りを感じていた。
そして更に、性器の付け根は縛られていて、興本は一度吐き出してはいるものの、俺自身はまだ一度もイかせてもらえていなかったのも、声を我慢する以上に体に苦しさを与えていた。
「おねが…、イきたぃ…っ、興本、お願い…っ」
首だけを捻って興本の方へ顔を向ける。顔は見えないけれど「はぁ…、はぁ」と気持ち良さそうな吐息で、興本の機嫌は悪くないことを感じ取れた。
「まだ、だーめ。もっと可愛い声聞かせろよ?」
「や、だぁ…、おねがいっ、おきもとぉ…。ンン、ぁ、んっ」
嫌々と首を横に振るが、許しは得られなかった。
それよりも、と擦りつけるように奥を突かれて、俺は今以上に快楽に耐えねばならない苦痛を味わされた。
興本との体の交わりは何物にも代えがたい快楽と共に、どうしてこんなに苦しいのだろう。
いつも、甘い声音を聞かせながら、快楽と言う名の苦痛が伴っていて。
おそらく俺はマゾ寄りの性質だからそれさえも気持ちいいという言葉に変えて興本に伝えているのだけれど。
興本は本来サディスティックな性癖を持ち合わせてはいないのではないかと思っている。
興本との行為は苦しいけれど、痛みを与えられたことはなかった。
「い、きた…ぃ…、おねが…興本…っ、ぅあっ…んッ」
もう一度頼んでみるが、興本は俺の首から肩甲骨にかけてキスを落としただけで、下半身には手を回してくれなかった。
いったん動きを止めたかと思えば、くるりと仰向けにさせ、俺の足を持ちあげて、正面から再度動き始めた。
「手、どけて」
ぐぐっと奥へと貫かれる。
近づいた顔を見上げれば、興本が舌を出した。
俺は声を抑えるために口を塞いでいた手を離し、興本の体に抱き着いた。
顎を逸らし、俺も舌を伸ばして興本の舌へと絡めていけば、興本は「正解」と微笑んで口づけを深くした。
口も下も興本に犯されて、俺は精液を出さずに絶頂を迎えた。
気持ち良すぎて頭が真っ白になる。
びくびくと体を震わす俺に、口を離して興本は嬉しそうに笑った。
「イっちゃったね。かわいい」
ご褒美、と言って興本の手がやっと輪ゴムを外してくれた。
解放感と共に精液と、それ以外のナニかが溢れ出る。
「はぅ…あ、あ、あ…」
「ふふ。漏らしちゃってる。井瀬、可愛すぎ」
ぐちゅぐちゅ、と水音が更に増して、その卑猥な音に俺は耳からも犯されている感覚に陥った。
チュ、と角度を変えて興本がキスをくれる。
俺はそれにしがみついて、何度も舌を伸ばして興本を求めた。
「井瀬はキスが好きだね」
あの人とは違って。
興本の言葉に隠れて、そんな本音が聞こえてきそうで。
俺は必死に目を閉じて、興本がもう一度精を放つまでキスを求め続けた。
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