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新しい友達 -4-
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ぐちゅぐちゅと水音を立てながら、興本は後ろから俺の腰を抱いて突いてくる。
「んあっ、はっ、あぁ…んっ」
遠慮もなく訪れる刺激に俺は堪え切れず喘いでいた。
「おきもとっ、やぁ、もう…っ、あ、あんっ、やっ、ああ…っ」
「んっ…は…っ、なに? 何がいや?」
揺さぶられながらも興本の名前を呼ぶと、少し動きを緩めて耳や頬にキスをくれる。
俺は涙目になっている顔を向けて唇へのキスをせがんだ。
舌を出して唾液を絡ませ合った。
興本はすぐに体を起こしてしまったけれど、俺の体をくるりと回して正面から向き合う体勢へと変えてくれた。
「興本…、おきもと…っ」
俺が腕を伸ばすと、興本は少し口角を上げて指を絡める形で両手を握ってくれる。
俺は腕を引いて興本の体を引き寄せ、絡めていた手を離して首へと巻き付けた。
「はっ、あ、っは…、あ、あんっ」
動きを再開させた興本に合わせて、揺れるたびに俺も声を上げた。
重なり合った肌が気持ち良い。
時折思い出したようにキスをくれる興本に、俺も首筋や頬にキスで返した。
視界に映る黒髪が新鮮で、そっと指先で触れてみたりもした。
「ふ…、余裕だな…」
低く甘い声で囁かれた。
「ひああっ、あんっ、あんっ、ああっ」
軽く耳元で吐息を感じたと思えば、興本の動きが突然激しくなる。俺は必死になってしがみ付いた。
「イくっ、興本っ、イっちゃ…っ、ああっ…」
「ンっ…ふ…、は…っ」
「ね…っ、あっ、イってもいい…? 俺、イきた…っあぁ…っ」
「っ、イケよ、おらっ」
興本の許しを得て、俺は揺さぶられながら自分のソレに手をやって扱いた。
興本の動きが止まって腰を数度打ち付けられる。興本が絶頂を迎えたことを知って、俺も手の動きを早めた。
俺が白濁で自分の手を汚した後、興本もずるりと抜いて、体を離した。
軽くシャワーを浴びた後は、親が帰って来るまでの間まったりと過ごす。
日によってシーツを変えてベッドの上で寝ることもあれば、リビングでテレビを見たりもするが、今日は興本の膝の上に座らされた。
俺を抱き枕のようにしてベッドの上に座り、特に会話のないまま時間だけが過ぎていく。
「興本? …何してるの?」
沈黙に耐えきれなかったのは俺の方だ。首だけを捻って後ろの興本を見ようとするが、がっちりと腹の上からホールドされているので上手く体を回せなかった。
「んー、井瀬を充電中」
「何それ?」
「今俺は癒されてんの。黙ってろ」
「……」
いつの間に俺は癒しグッズになったのか。
興本の言動に度々不可解なことはあるものの、黙ってろという単純明快な指示も出されているため、俺は大人しくしていることにした。
それでも数分で限界は来てしまった。
腹の上に巻かれている興本の腕を少し叩いてみた。
「…何?」
鬱陶しそうに興本が聞いてきたので、俺は嬉々として口を開いた。
「暇なんだけど」
「…」
「興本の顔が見たい」
「…」
少し黙って、興本は小さくため息を吐いた。
そして腕が解かれて、ようやく体が自由になった。
俺は早速体の向きを変えて興本の正面に座った。少し気だるげな顔の興本と目が合った。
「井瀬、言うようになったよね」
「そうかな?」
確かに言われてみれば、あまり俺の方から「あれしたい」「これしたい」と言ったことはなかったように思う。ましてや興本の顔が見たい、なんて。
それでも興本は不快な顔はせず、むしろ目を細めて楽しそうにも見えた。
「可愛いから許す」
そう言って興本は触れるだけのキスをして、再び俺を抱き枕にして目を閉じた。
もっと興本の学校のこととかを聞きたかったけれど、今は静かに興本の髪を撫でるだけにしておいた。
もう一度興本が目を覚ましたら、その時に聞こうと思った。
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