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トライアングル -12-
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声が枯れるかと思うほど喘がされたあとは、腰が壊れるほどにしつこく揺さぶられた。
中で出されたのは数えただけでも3回は越えていたと思う。
事を終えた頃には俺の意識は朦朧としていてよく覚えていない。
それでも両親が帰宅する前には興本は帰っていって。
翌日が休みじゃなかったら確実に学校で屍になっていた。
週が明けて学校へ行くと、宗田は来ていた。
「あ、おはよう」
先に来ていた宗田に声をかけられる。存外普通の様子に、挙動不審気味にどきまぎしてしまう。
「おはよ…」
大丈夫だったか。何があったか。
聞きたいことはたくさんあったけれど、誰が聞いてるかもわからない教室で聞いていいものかと思い悩んで、結局口を閉じた。
少なくともパッと見は外傷がないようなので、乱暴なことはされていなかったのかもしれない。
「いやぁ、あの後散々だったわー。腹痛くなるし熱出るしで、まじ死んでた」
乱暴なことになっていたようだ。
「そ、そうなんだ…。もう大丈夫なのか?」
まさか宗田から話を振られるとは思っていなくて、それでも宗田の体調を心配するのは本心だった。
「なんとか。やっぱ興本って怖ぇな…。でも……」
軽い調子で話していた宗田はふと口を噤み、何かを考えるように視線を遠くへ逸らした。
それから次の言葉を待つ俺の方へ向き直ると、深々とため息を吐かれた。
え。なんで。そんな憐れむような目を俺がされているのか。
「…あれで普通の友達って言えるお前がすげーわ」
「へ…」
どういうことかと聞こうとしたところで、賑やかなクラスメイト達が登校してきた。彼らは宗田の友人で、教室に入って来るなり宗田に声をかけてきたから、その問いを宗田に投げることなく飲みこんだ。
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