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お仕置き -6-
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興本が俺にフェラチオをすることはあっても、俺が興本にしたことはあまりない。興本がやらせたがらないし、俺も自分から望んだことはないからだ。
だから今、塚口さんに口の中へ突っ込まれて、どうしていいか分からないでいるのも仕方のないことだった。塚口さんにとっては誤算だったのかもしれないけれど。
「んっ…、そう、歯は立てるなよ。っは…はぁ…っ、あっ…はっ…」
「んんっぐっぅあ…っ…っっ、ぉえっ…あ…ぐぁっ…」
時折喉の奥にまで入って来るので俺はえずきながら、されるがままに口を犯されていた。
俺が苦しそうにしているのを眺めながらも塚口さんは腰を振るのを止めてくれない。むしろ段々と早くなって、塚口さんのペニスから苦い汁も溢れてきていた。たまに偶発的に舌が当たれば、それが気持ちいいらしく、ソレイイと褒めながら腰の動きも激しくなる。俺にとっては苦痛以外の何でもない。
「そろそろイクぞ、井瀬クン…っ、んっ」
塚口さんのペニスがようやく俺の口から出ていったかと思うと、目の前で扱かれ、気づけばピュッピュッと液体が俺の顔に飛んできた。言うまでもなく俺の顔に塚口さんが射精してきたのだ。
「ははっ、まじでエロい。井瀬クン、ちゃんと舐めてよ」
何が可笑しいのか、塚口さんは俺の顔に付着した精液を指で掬うと、それを俺の口の中へと入れてきた。まじで勘弁してほしい。
けれど疲れ切ってしまっていた俺は口を閉じて拒むこともできず、楽しそうな塚口さんに精液を飲まされてしまった。
「匠真にオモチャで遊ばれてなかったら、コッチに突っ込んでたんだけどな。残念だね」
そう言って塚口さんはウインウインと動いている機械を指さして笑う。
ただでさえ嫌だった塚口さんとの行為だけど、それでも本当の意味で犯されずに済んでいるのは興本が差していった機械のおかげだと思うと、とんでもなく複雑な気分だ。
「ん? 井瀬クン疲れた? 眠そうだね」
何も言えずにいる俺を不思議に思った塚口さんが俺の顔を覗き込んでくる。俺は小さく頷いた。本当に疲れていて、もう今すぐにでも眠ってしまいたい。ここで眠れば塚口さんに何をされるか分からないので、その恐怖心だけで意識を保っていると言ってもいいくらいだ。
「そっかそっか、眠いか。我慢せずに寝ちゃいな? 誰か来ても俺が居てやるから」
そうして塚口さんは自分のことは棚に上げて俺の眠りを誘うように髪を優しく撫でてくるのだ。本当にこの人はよく分からない。
というか。
「誰か…て、誰か、来るんですか?」
これ以上人目に晒されたくないのだけれど。できるのなら早く興本が帰ってきてほしい。そうでなくても俺は今全裸で、尻には機械が刺さっている。こんな痴態をこれ以上見られたくないのに。
「んー。来るかもしれないし、来ないかもしれない。ここ俺んちだけど、基本的に誰が来ても自由なヤリ部屋みたいになってるし」
塚口さんが困ってもないような口調でそんなことを言ってくるから、そういえば、と俺も一つだけ思い出した。
初めてこの部屋に連れられてきた日、ここは俺と興本だけではなかった。俺たちが入ってきたときには既に、何人かがいたのだ。人数は覚えてないけれど、半裸の男女が居て、酒を飲んでいた。今思えば行為の後だったのかもしれない。
そして彼らを興本が追い出したんだった。もしかしたらその中に塚口さんがいたのかもしれない。
俺がそんなことを思い出していると、ドアの開く音がした。塚口さんは「言った傍から、誰だよ」と立ち上がってドアに向かって歩き出した。
俺は寝たままその様子を見ていると、開いたドアからはようやく待ち望んでいた人が見えた。
「興本…っ!」
思わず嬉しさのあまり声が出る。もう喘ぎ過ぎてしゃがれたような声だったけれど、確かに俺の声は興本に届いたらしい。俺を見て、ふわりと微笑んだ。
「聡さん、帰ってたんだ」
けれどすぐに俺の所には来てくれず、塚口さんと立ち話を始めてしまう。
「ここ俺の部屋だからな。匠真がここに来るなんて久しぶりだよな」
「ちょっと忙しくて。それより、あの子で遊んでないよね?」
あの子、と言って興本が指さしたのは俺で、塚口さんもつられて俺の方を見てにやりと悪戯っ子の様に笑った。
「あ? 遊んだらダメだったか? ここに置いてったってことは俺の好きにしていいってことだろ」
塚口さんが恐ろしいことを口にするものだから、俺は嫌だと興本の方を見て一生懸命に首を横に振った。俺は今日何回この動作をしたんだろう。さすがに脳がくらくらと揺れてきた。
「ダメに決まってる。俺のだって分かってるんでしょ」
「それは井瀬クンが教えてくれたから知ってるけど。でももう手遅れっていうか」
「何したの」
塚口さんの言葉にスッと声を硬くした興本は、そこでようやく俺の近くまで来てくれた。俺は今顔が塚口さんの精液で汚れていることも忘れ、嬉しくてめいいっぱい腕を伸ばした。
「おきもと…」
「随分と汚されちゃってるね」
そう言って興本は近くにあったティッシュで丁寧に俺の顔から白い汚れを拭きとっていってくれる。痛くならないように優しい手つきなので、俺は目を閉じてされるがままに委ねる。
「井瀬、口の中は? 見せて」
興本が言うので、俺は目を閉じたまま大きく口を開いた。
すると突然大量の水をぶっかけられた。
「っ!? こほっかはっげほっ」
驚いて目を開くと、ペットボトルを手に持った興本が俺の顔めがけて水を掛けたのだと分かった。
「けほっけほっ」
「おいおいおい、俺は汚物かよ」
「汚物の方がまだましだ。聡さんの体液とか気持ち悪い」
言いながら、咳き込む俺の口元に残った水を押し付け、興本は飲むように急かしてくる。よっぽど腹が立っているのだと分かるので、俺は慌ててペットボトルに口づけて水を飲みほした。
「酷い言い草だなぁ。お前にオトコを教えた本人に、そういうこと言うか」
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