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お仕置き -8-
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理由は何であれ、ようやくお仕置きを終えたらしい俺は、興本が用意した服に着替えて一緒に帰路についている。
機械を俺に挿したまま出ていった興本は近くの商店街まで着替えの服を調達しに行っていたらしい。ただ単に嫌がらせで俺を一人にしていったわけではないことに少しだけホッとした。
「今日は懲りただろ? また悪い子になったら、お仕置きだから」
最寄り駅までの途中、興本が釘をさすように言ってきたので、俺は繋がれた手に力を込めて答えた。
「もうお仕置きは嫌だ」
「うん、それでいい」
人通りの少ない場所なので男同士でもこうして手を繋ぐことに躊躇いはないのだが、不意打ちで口にキスをしてくるのはやめてほしい。
赤くなる顔を隠すように俯けば、隣で興本がくつくつと喉で笑う。
すっかり辺りは暗くなって、もともと静かな通りがやけに不気味だ。
それでも興本がいるから怖くはない。
「照れてる。かぁわい…」
太陽はいないので顔の色は分からないはずなのに、肩が触れ合うほどの距離にいる興本にはばれてしまった。覗き込むように興本の顔が下から見上げてきたかと思えば、またキスをされた。
なんだこれ。すごく甘い。
いつの間にか歩みは止まり、繋がれた手は興本の背中へ引き寄せられて、気づいた時には道の真ん中で興本に抱きしめられていた。
興本の手が俺の背中を撫で、怪しく腰回りを撫でる。先ほどまで興本のイチモツを飲みこんでいた俺の蕾は期待にヒクヒクと反応している。
どうしたのかと興本を見上げれば、それと同時に何度目かのキスをされた。先ほどの触れるだけのそれとは違い、唇をこじ開け入って来た舌が口内で暴れまわる、深く濃いキスだ。何度も角度を変えて俺を味わっているようでもある。
ところで、俺は今ノーパンである。
衣服を買いに行った興本はうっかりと下着を失念していたらしい。それが真実かどうかは分からないが、俺はただ興本の言い分を信じるしかない。
そしてズボンの下はすぐに尻がある。腰を撫でていた興本の手が自然に布の下を潜り込んできている。
「ん…は…興本…?」
「井瀬のここ、すぐに入る」
「ぁんっ…」
まだ閉まりきっていない蕾に興本の中指がぐちゅぐちゅと入る。当然だ。興本の勃起したペニスは大きく太いのだ。興本の手の親指でも比にならない。
「大丈夫。こんなところでしねーよ」
力が入らなくて興本の体にしがみ付いているのだけれど、興本は俺の不安な表情から違う思惑を読み取ったようだ。何をしようとしていたのかと問いたいが、それはなんだか危ない気がする。しないと言っているのだからこれ以上変なことにはならないだろう。
そうしてしばらく抱き合っているも、興本は一向に再度歩き出そうとしない。
不思議に思いつつ、この体勢はなんだか疲れた俺には楽なので、興本が動かない限りは俺から動くこともなく。
人も全く通らないので、本当にここは住宅地なのかと、切り取られた別世界ではないのかと思うほどだ。
「塚口さんて、どういう知り合い?」
あまりにも静かなので、俺が耐えきれずに口を開いた。塚口さんの名前を出すと興本の機嫌が悪くなる気がしたので、面と向かっては聞いていない。興本の胸に顔を埋めたままだ。
「言ってなかったか? 俺の義理の兄」
「義理…?」
「前の母親の息子」
それだけ言って、興本は体を離した。
「帰るか」
そして再び俺の左手を取って、駅へ向かって歩き始めた。
絡まる指は離れないように力強く握りしめた。
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