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今日の午後の授業は、気分が良かった。だって今日だけだけど痛い思いしなくていいんだよ?嬉しくない?
「じゃあ気をつけて帰れよー」
そう担任が言って今日の学校も終わる。今日は何もされない…!と、思っていた僕は帰ろうと鞄を持った。
「あれー?孝介くん何で帰ろうとしてるのー?」
「…え?…だって…今日は…な、にもしないんじゃ…」
「え?誰が何もしないって言ったっけ?」
「え?だって今日は殴らないって約束したじゃん!?」
「わかってるよー。約束はしたよ?それは守るよ…でも"殴らない"って約束…でしょ?」
「……う……そ……」
何で…?殴らないってことは他に何かをしようとしてたって……こと…?
嫌だ……今日だけでも、痛い思いしたくないんだ………
気づいたら僕は、教室から逃げようと扉に向かって走っていた。
でも、そんな簡単にはいかない。廊下ですぐに捕まってしまった…。
ガンッ
「ねぇ、孝介くん。……逃げたら、駄目だって前に教えてあげたよねぇ?それでもできない子には…………お仕置きだよ。」
にぃ、と言うように佐野くんが気持ち悪いくらいの笑顔で言ってきた。
もう、駄目だ…
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