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……ォーン、ピーンポーン!
「…ぅりくーん?おーい、悠莉くん大丈夫ー?」
「…ぅ…け、んくん?…あれ、うっわやば!」
俺は昼ごはんを食べたあと、ソファーでスマホを触りながら健くんを待つつもりが、満腹感で寝てしまっていたみたいだ。
時計は1時過ぎを指していた。
俺は横に置いてあったかばんを引っ掴み、急いで玄関に向かった。
「健くんごめん!ちょっと寝ちゃってた!!」
ドアを開けると久しぶりに会う姿があった。
その人は昔から変わらない優しい笑顔で僕に笑いかける。
「そっか、良かったぁ。体調が悪くなっちゃったのかと思ったよ。」
「ごめんね、健くん。」
「ううん、大丈夫だよ!それにしても久しぶりだね〜。前にあったのが豆まきのときで、今が5月だから…、3ヶ月ぶり?」
健くんは毎年うちの豆まきのときの鬼役をかってでてくれる。父さんも母さんも年の割に子供っぽくて、そういう行事は本気だから、いつも結構痛そうで心配だ。
「そうだね。本当に久しぶり。」
他愛のない話をしながら、俺たちは車に乗り込んだ。
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