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「ゆうくん!もうお肉焼けるよー!」
たっくんが大きな声で俺のことを呼んだので、急いでみんなのもとへ走った。
「じゃあ、カンパイでもしようか。」
父さんの言葉を合図に、みんなそれぞれ飲み物を寄せ合い、準備をする。
ふと、父さんが龍さんのことを見た。
「…え?俺?」
龍さんは目をまあるくさせる。
でも、その顔はすぐに戻って、「んん゛」と咳払いをした。
「…明日は、いよいよ待ちに待ったデビューだ。でもそれは、俺たちの、Irisのスタートにしか過ぎない。大変なのはこれからだ。でも俺は、この4人となら大丈夫だと思っている。だから、「カンパーイ!!!!」、て、おい!拓人!!」
「だって長いんだもん!龍の話!!」
「だからってなあ!すんげえ大事な話だぞ!?」
「ほら、早く食べないと、祐樹さんに全部食べられますよ。」
「はあ?ちょっ、おま、どんだけ取ってんだよ!」
「うるせえな、静かに食べろよ。」
「俺の肉よこせ!」
「いーぶきー、ここうるさいからあっちで食べよー?」
「そうしましょうか、ゆうくんも行きましょ?」
龍さんとあいつが壮絶な戦いを繰り広げている間に、たっくんと伊吹くんは、大量にお肉を取ってきたらしく、お皿が山盛りになっていた。
…龍さんの分あるのかな。
俺は、そんな2人に手を引っ張られ、さっきまで座っていた廊下に戻ってきた。
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