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質疑応答(クリスマス 水×緑
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時系列三章
ラム→タプ(鈍感
「タップ」
「なに?」
刑務作業が終わった待機時間。隣で本を読んでたラムザさんに声をかけられた。ベッドで座っていたからそちらに顔だけ向ける。読んだくせして本人はこちらを向いてはいなかった。
「お前さ、俺のこと好き?」
「……は?」
「だから、俺のこと好きかって聞いてるんだけど」
「んー、まあ好きだよ」
「どれくらい?」
「どれくらい!?」
なんか、ラムザさんの様子が変。いきなり好きとかなに聞いてんだこの人。
どれくらい好きか?…どれくらいだろ。
「マーカスくらい?」
「マーカスって曖昧すぎるだろ」
「えー、じゃあジャガイモ以下」
「ジャガイモ以下!?」
がっくしと肩を落とすラムザさん。
少し罪悪感が沸くけど、だってジャガイモは俺の魂のようなもの。これだけは譲れない。
「なんでそんなこと聞いてきたの?」
「えー、なんでって…タップが好きだから」
「俺もラムザさん好きだよ?」
「そうじゃねぇし…」
「なにが?」
やっぱり今日のラムザさんおかしい。こういう時は寝るに限る。
「ラムザさん疲れてるんだよ。最近しっかり眠れてる?トイレばっかり入るからそういうことなるんだよ。寝なよちゃんと」
「俺そんなに言うほどトイレ入ってないから。それに回数的にはタップの方が相当…ってもう寝たのかよ。早すぎだろ」
すっかり寝息を立てるタップに俺はため息をついた。こういう告白もどきをすること数十回。毎回この天然タップは俺の言葉を本気に捉えない。
俺はタップのことが恋愛的な意味で好きなのに、毎回タップの中では友情の意味と解釈されて終わってしまう。
てかまずジャガイモ以下って時点でなぁ…せめてその上は行きたい。その上行ったらもう恋人になれるかもだけど。
椅子から立ち上がると掛け布団をかぶるタップの耳元にそっと口を寄せて、誓う。
「絶対諦めないからな。覚悟しとけよ」
ーーー
こんな感じの鈍感受けが好きです。
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