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今日の朝の目覚めは悪くなくて、嫌な夢を見ることもなかった。
支度をして外に出る。
今日はドラマの撮影が本格的に始まるから台本をしっかりと読む。
十分くらいで着き、撮影の準備をするため衣装に着替える。学生服か…ネクタイの色が紺色でどちらかというとさわやかな色だ。
あと5分ぐらいで収録をするというので、撮影する現場へ向かう。
どうやら高校の学校を借りるようだ。周りの人の声がたくさん聞こえる。
耳が痛くなりそうなくらいの甲高い声。
「「「きゃーー 綺麗ー!!椿さーーーん」」」
応援をしてくれるのは嬉しいけどこれ以上周りに迷惑になってしまわないよう、笑顔を向けてから
頭を下げて通り過ぎる。
「やあ、秋原君!今日はよろしく」
監督がやる気満々の笑顔で言ってきた。
「はい、よろしくお願いします。」
軽く頭を下げて台本を読む。
「よろしくお願いします。」
後ろから監督へ挨拶する胸に響くような男の声が聞こえてきた。
相沢明弘…
あんまりこの人には関わらないほうがいいかな。
「よろしくお願いします〜❤︎」
それと七瀬美香。
「秋原さん、よろしくお願いします❤︎」
「はい。」
語尾にハートがあるけどもう慣れたからいいか。
「じゃあそろそろ撮っていくよー。 今日のシーンは3人が出会うところから恋に落ちたことに気づくところまで。」
監督に大体どう演じればいいのかを教えてもらう。
後は自分がその役をどう解釈して、どう演じるか次第。
最初の3人が出会う場所、屋上で撮るらしい。
屋上に先に1人で行く。大抵学校って所は構造が似ているもので、迷ったりはしなかった。
ガチャ
他の人たちよりも早くついたかと思ったら、1人先に居た。
その人の横顔はとても凛々しく、まるで気高い狼のようだ。
相沢明弘…
その横顔を見てなぜかどんな風に笑うのだろうと、気になってしまった。
しばらく見つめていると…
俺がいることに気づいたのか彼はこちらを見た。
俺はその瞬間目をそらしたので目も合うことなくすぐに他の人たちが来た。
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