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次の朝椿は自分の連絡先の紙を緊張しながら書いていた。
自分はな、何をやっているんだ…
と思いつつも丁寧に連絡先番号を書く。
で、いつもよりももっと早く行こうとしながらもさっきの自分が書いた連絡先の番号を見る。
大丈夫…交換してくれるはず。
そしたらマネージャーの香川陸が家に来た。
「おーい!椿、何やってんの? 連絡先番号?」
「陸!! み、みないで…」
陸は目を丸くして赤面している椿に対してこんな顔をさせる人がいるのかと驚いた。
「まあ頑張れ!」
本当は誰が相手かはわかんないけど。
「それより陸、今日は早く起きれたんだね…」
「うん!今日はCMの予定もあるよ!そしてなんとなんと! 光岡隼人と一緒に撮るよ!」
「そうなんだ。」
「ちょ! 椿それはないよ〜。超人気俳優、相沢明弘に続き光岡隼人とも一緒に仕事!しかも1日にで二人を独占!!!」
「ちょっと、独占ってなんでそんな誤解を招くような「あー その二人を見るため俺は…」
「そこまで好きだったっけ?」
「いや〜でもこれは凄いって!じゃあ早速行こう!」
____________________________
「おはようございます。今日はCM撮影、よろしくお願いします。」
「はい、お願いします。」
と監督が…
いつもあのノリの良い明るい山田監督を見ているからすっごい違和感が…
そうだよな… これが普通…
「あっ秋原椿さん、俺は光岡隼人です!俺大阪出身なので多少イントネーションがおかしいかも知んないけどよろしくお願いします!俺前からあなたと一緒に仕事がしたかったんです!だから今めっちゃ嬉しい!!」
「おはようございます。光岡隼人さん、俺も人気な人と共演ができて嬉しいです。今日はよろしくお願いします。」
「椿さんって呼んでもいいですか?」
「どうぞ。」
「椿さんって律儀な人ですね。俺そういう人好きやもん。」
「光岡さんは明るいですね。」
「よく言われます。」
ははっと笑いながら軽く嬉しそうだ。
この人の髪は黒で髪がさっぱり短い方だ。
流れるような目で人々を明るくも色気で落としていく。
相沢明弘とは反対で相沢はクールでカッコよくて色気があるけど主張をしない感じだ。
この目の前の人は主張しすぎだなーとか思ってしまう。
目の色が青いから外国人のハーフだと椿は予測する。
「目の色が青なのは外国人のハーフだからですか?」
とまっすぐ聞いてしまうのは椿の性格だ。
「そうです。椿さんって真っ直ぐですね。」
「あ、ありがとうございます。」
「はいじゃあ秋原椿さんと光岡隼人さんスタンバイしてください!」
「はい。」
と真面目に返事をする椿とは真逆に元気に歩いていく光岡隼人。
「っ…?」
椿は歩いている途中で人にぶつかった。ここは広いはずなのにぶつかるのは何か嫌な予感がした。
「すみません。」
と一応椿は謝っておくが無言だ。その人が女性だということは一目見てわかるのだが顔が帽子で隠れていて見えない。
その様子を心配そうに見た光岡隼人は椿を引っ張ってカメラの目の前に立つ。
その瞬間その女の人が嫌な顔をしたのを椿は見逃さなかった。
「はいじゃあ秋原さん楽しそうな笑顔で光岡さんに笑いかけて。光岡さんも楽しそうに笑いかえす。
これはスポーツドリンクのCMだから友情と笑顔がテーマです。」
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