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「椿は俺と付き合っているんや。」
「…、それがどうしたんだ。」
椿は光岡隼人に掴まれていた手を優しく離して相沢明弘へと優しく笑った。
「相沢さん、さっきは…ありがとうございます。もう大丈夫なので。変な事に巻き込んですみませんでした。」と言った。
だんだん苦しくなる心を抑えながら光岡隼人と相沢明弘を置いて監督の所へ行った。
二人は椿が行くのを止めなかった。
「隼人、あんまり秋原さんを泣かせんなよ。」
と言ってから相沢明弘はその場を去った。
「あんな風に椿の感情を揺さぶれるのはお前だけやろ。明弘…」と光岡は一人悔しそうに呟いた。
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「あっ椿くん!今日の撮影はもう終わったから! 明日は久しぶりに仕事を休むって?」
「はい、すみません。」
「いや椿くん!君は働き者だからむしろたまに息抜きしたほうがいいよ〜。」
「はい。じゃあまた来週からよろしくお願いします。」と挨拶をして光岡隼人にメールを打った。
【仕事終わりました。一緒に帰ろう。】
とメールを打ったらすぐに返事が来た。
【はい。d( ̄  ̄)】
「変な顔文字…」
と少し元気をもらった。
「椿!」
「隼人さん…さっきはすみませんでした…」
「いや。別に俺が悪いんだから気にしなくてええよ。で。思いは吹っ切れたか?」
「…まあ…」
「ははっ微妙やな。」
と苦笑いをする光岡隼人を横に空を見上げた。
こんな都会でも星が少し見えるんだな。
なんて思いながらゆっくり帰り道を歩いた。
「椿… さっきの慰めてってやつやけどあれ、本気で言ってる?」
「… かもしれないです…」
「じゃあ一回試してみようか?」
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