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「相沢さん…?」
無言が続いて椿が聞く。
相沢はキスをした後、ずっと黙っていて冷たいような目の奥にあるその表情は悲しそうだ。
そしたら相沢明弘は椿の目を優しくまっすぐ見て
「秋原さん…自分をもっと大切にしてくださいね。」
優しい声で相沢明弘は椿のシャツを整える。
「えっ…」
と椿は我に返ったように固まっている。
「秋原さん。大丈夫ですか?」
「相沢さん。俺を、抱いて…」
椿は明弘にもう一度お願いする。というより椿は彼を試したと言う方が正しいのだろう。
「それはできません。」
そう言われたことに酷く残念だと思うと同時に本当に優しいんだなと痛感した。
相沢明弘には椿と光岡が付き合っていると嘘をついたのだから、
もし椿が今相沢明弘に抱かれたら、それは確実に浮気だ。
つまり負担は椿にかかるということだ。
全て彼に自分から迫った椿のせいになる。
「相沢…さん…」
だんだんと椿の気持ちも落ち着いてさっきのことが急に恥ずかしくなった。
急に顔が真っ赤になって手で顔を隠す。
それに加えて、椿は相沢明弘の上に乗っかっている状態だ。
しかも相沢明弘も椿も服が乱れている。
二人ともどこか色っぽい雰囲気でただ黙っていた。
ガチャッ
「つーばーきー!お客さんだよ〜!ていうか拓海だよ〜!」
といきなり自分の家の鍵を持っているその人がドアを開けた。
急にドアが開いたから逃げることも、隠れることも、何もできずにただそのままの体勢でいた。
「「えっ…」」
といきなり固まって目が点になる陸に後ろに相沢明弘のマネージャーの藤原が立っている。
その瞬間椿は恥ずかしくなって陸から顔を逸らして隠してしまう。
陸の目が点になってから、顔を真っ赤にしてアワアワしている。
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