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「あのさ、椿… 実は椿の家から連絡があって、 その内容はパーティーにに出席者しろとのこと。しかも明日。」
「えっ、あっ…うん明日ね… 」
急すぎるけどいつもの事だと思いながら返事をするけど気持ちは相沢明弘でいっぱいだった。
まさかもうしないでとか気持ち悪いとか冷たく言われると思ったのに…
何も言わなかった。
たとえそれが嘘だとしても椿は嬉しかった。
「陸。俺…」
「うん。」と悲しい気持ちにもなりながら陸は椿の話を聞いた。
陸に自分の相沢明弘への気持ちを気づかれているはずだから椿は自分が相沢明弘に光岡隼人と付き合っていると嘘をついている事を話した。
「…」
「あと、それとさ…」と腕を強く握りながら噛み跡を触った。「俺、光岡隼人さんに…だ、抱かれようとしたんだよね… でもっ。無理だった…」と涙を目に溜めた。
「痛くて痛くて苦しかった。
誰に対してもこうなるのかと思って相沢さんさっきあんなことしたけど全然違った。」
「…それでさっき。」
「うん。どうしよう。好きに、なっちゃった…」
泣き崩れる椿を陸は黙って抱きしめた。
「っ…、。」
「椿。俺も好きな人がいるんだ。その人ね、実は男の人なんだけど。俺も好きな気持ちを我慢していたよ。
そうしていたら自分自身を傷つけて、挙げ句の果て相手まで傷つけちゃったよ。もちろんそれが恋をするっていうことだってちゃんとわかっておいたほうがいいよ。」
「…好きな人いたんだ。」
「うん。だから椿の気持ちはわかる。でも無理しちゃいけない…」
強い目でそんな事を言うから妙に説得力がありそれが椿には嬉しかった。
「うん。ありがとう。」
「しかもさ相沢さんって本当にいい人だね。普通こんな美人があんな風に迫ったら逆に襲われるよ。でも、きっと椿が傷つかないようにしていたのは見ててわかったよ。」
「うん。すごく誠実な人でしょ。」
と言いながら椿は泣きそうな顔で笑った。
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陸は明日のパーティーの事で気になった。
秋原家から電話が来て急に明日パーティーに出席しろなんて迷惑なことを言われた。
いつもはパーティーがあっても来いとはいうほど重要なものじゃない。
もしかしたら相沢家の人間と会うかもしれない。
それが何となくよぎった。
「大丈夫だよね… おやすみ、椿。」
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