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要は相沢明弘と昔の小さい頃の話をした。
椿は貧弱で一生懸命で真っ直ぐだったことや、自分は幼い頃からかわいいものが大好きでニコニコしている子だったと。
そして相沢明弘が笑う姿を見て少し傷ついた…
椿の話をすると優しい顔をする。
もしかして明弘さんは椿のことが…
要はこれ以上考えないようにして話を続ける。
そして遠くにいる椿を見つけた。
お前なんかには渡さない…
「明弘さん、俺と連絡先を交換してくれませんか?もしよかったら今度一緒にお出かけしましょう!」
ちょっと上目遣いで聞いてみる。
普通の人なら男でも0.1秒でオーケーされるのに相沢明弘はしばらく考えて携帯を自分に渡しながら「…時間があるときなら良いですよ…」と乗り気じゃない感じで答えた。
他の人は一瞬で落ちるのに…
「…じゃあ今度、連絡しますね!」
要は笑顔で言う。
そしたら遠くで椿が酔っ払った男に絡まれて引っ張られていくのが見えた。
!…
椿は目立ちたくないのか騒がずに相手を睨んでいる。
要はそれを無視ようと思った。
だけど相沢明弘は少し警戒した様子で要に言う。
「要さん、なんか…椿さんが絡まれているようなので「うん、助けに行こう!」
ここで椿を見捨てたら自分は性格が悪いって思われるのは嫌だったから要はわざと自分も助けるつもりだったという素振りを見せる。
焦らなさそうな彼がちょっと早足になっていることに驚いた。
やっぱり椿のこと…
しょうがないから手を繋ぐように自分が引っ張った。
会場が広すぎて椿たちを見失ってしまう。
あのまま誰かに襲われちゃえ、なんて思う自分は最低だ。
ガチャン
と扉がしまった音がしたので多分そっちだと相沢明弘の手を引っ張る。
手を引っ張る理由は本当はただ彼に触りたいだけだけど。
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