アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-48-
-
椿を相沢明弘と一緒に探す。
彼の手を離さないようにしながら早足で歩く。
このまま襲われちゃえばいいのに。
そう思いたくても流石に今回はたくさんの大手企業や財閥の大切な人たちがいるところで大問題を起こすと厄介なことになる。
そしたら「かーわーいー、綺麗だね。声もすごく可愛い〜、君の肌に俺も痕をつけてあげるねぇ、」と男性の酔っている声が聞こえた。
「ぁ、っ…い、…やっ…」
椿でもこんな声出すんだと初めて知った。
「ちょっとストーップ!」
「椿さん!」
「あっ!…見つかっちゃたね〜」
要はまた椿が襲われたのかと思いながら冷静な対応を取る。
「早く、行って。問題にしたくなかったらね。」
要の言葉でその男は逃げるように走り去って行った。
仕方がなく相沢明弘の手を要は離して椿に駆け寄るふりをする。
本当はこのまま放っておいて襲われて欲しいくらいだ。
「また危うく襲われかけたね。危ないよ。ていうか薬使われた?」
色っぽい顔をして快感に耐えている椿を見るとそんなんだから男が酔ってくるんだよと心の中で暴言を吐く。
「椿さん… 一回どこかに移動をしましょう。」
とても心配そうに相沢明弘は椿を見る。それが嫌で要は椿を軽く睨む。
「大丈夫っで…す…はぁ、っ…、…落ち着くっ…まで…」
弱みを見せたくないのか首を振って相変わらず強がっている。
「一人になりたい?」
コクリと頷く椿に要はじゃあと立とうとすると「放っておけないです。なのでとりあえずここのホテルで休ませましょう。」
そう椿に優しく言うと電話を誰かにかける。
「ああ、俺だ。 今から部屋をとって欲しい。…お前に任せる。ありがとう。」
それは一瞬で終わった。
「椿さん、運んでも大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。」と要が代わりに言って相沢明弘は優しく触る。
「っ!ん、…っ…」
体をビクッと反応させて双子の自分から見てもエロい。
「…すみません。」
椿を軽々しく抱き上げて要は椿の体を見る。
椿の体に残されている噛み跡、キスマーク。
誰がつけたのだろう。
その傷にそっと触ると
「っ!」ビクッと椿の体が震えて泣きそうな顔になる。
意外な反応に驚く。
多分何か椿にとって辛いことがあったのだろう。
相沢明弘はその傷を見て一瞬怒っているような表情を見せた。まるでこの痕をつけた人に対抗をしているかのように。
要は確信したわけじゃないが誰か椿を好きな人間が他にもいると思った。
相沢明弘はなるべく人には合わないような場所を選びながら椿を横抱きで抱える。
いいなぁとは要は思う。
時々椿から出る声は結構色っぽい。
たぶんこういう快感には慣れてはいなんだろう。
要は男とたくさん遊んできた身だから椿とは全く違う。
「あ、明、弘さ…っん、ぁ、っ、」
椿は苦しそうに名前を呼ぶ。
ていうか椿って絶対そういう経験がないと要は確信した。なぜなら無防備にそんな声を出すからだ。
流石にいつも無表情の相沢明弘でも少しは色っぽい椿に反応でもするんじゃないかと見てみるとそんな期待は裏切られ、悲しそうな顔をしていた。
「えっ…「要さん、たぶん部屋はもう空いていると思うんで開けてくれますか?」
「は、はいっ!」
急いで開けるとさすが一流ホテルなだけあって…いやこれはスイートルームだ…
要は一応お坊ちゃんだがここまで広いのはあまり入ったことがない。いくら金があるからとはいってそういうのには使わない。それは椿も一緒だ。
「…」
固まって中を眺める。
相沢明弘は椿をとても大きいふかふかのベッドにそっと寝かせる。「っぁ…ん、はぁ…」
椿は顔を真っ赤にさせさっきよりも薬が効いてきたのかさらに苦しそうだ。
ギュッと手を自分の胸に寄せ震えながら声を我慢している。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 563