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相沢明弘と七瀬美香の撮影が始まり、要は椿の横で静かに座る。
「椿お前さあ、生意気すぎんだけど。ていうか約束ちゃんと覚えてる?椿は協力しないとダメだよ。」
「…」
返事はしない代わりに黙って頷く。
「ちっ、本当に俺さぁ椿のことが大っキライだよ!」
そう言って強く足を踏んでどこかに行ってしまった。
「っ…いたい…」
いつもの事だと椿は怒らず目を瞑る。
____________________________
たくさん椿達が撮影をした後、終わった頃に要が戻ってきた。
で椿ににこっと合図をするように目線を送る。
ため息をつきながらも外に出た後、相沢明弘とは一緒に帰らないように要と一緒に二人っきりにさせる。
本当はとても嫌だ。
「な、七瀬さん、少しお茶でもしませんか?」
「はい、いいですよ❤︎」
遠くでは要が「明弘さん、ちょっと俺に付き合ってくれませんか?お話ししたいこともあるんで!」
まあそれに相沢明弘は断る理由はないから了承する。
自分は七瀬美香と一緒に行動することで要と相沢を二人きりにできるから、七瀬美香と一緒に行く。
「じゃあ行きましょう❤︎」
「はい。」
____________________________
七瀬美香と二人できた場所は綺麗なシャングリラのあるカフェだった。
「すごいですねここ。」
「そうなんです、綺麗ですよね❤︎」
変装を少しした七瀬美香はにこっと笑う。
二人席についてコーヒーを二人は頼んだ。
「椿さんの双子さん、良い子ですね❤︎」
「そうですか?全然そんなことはないです。」
むしろ逆に最悪だ。
「要はとてもわがままでいつも何か企んでいるような感じのやつです。」
「あははっ意地っ張りでプライドとか高い?❤︎」
「はい。」
「実は私も姉がいるんです❤︎ だから秋原さんの気持ちがわかります❤︎」
「そうなんですか?」
コクリと笑顔で頷いてコーヒーを飲む。
「でも私、姉のことは大好きです❤︎まあ喧嘩はよくしますけど、買い物もよくいっしょに行きます❤︎」
「そうなんですか。お姉さんも絶対綺麗な方ですね。」
「うふふ、ありがとう❤︎ 確かにお姉ちゃんは私の憧れです。」
「俺の場合はそんなんより自分は要に嫌われています。だから俺もそんな好きじゃありません。あっちなみに要の方が先に生まれたので自分が弟です。」
「えっ? そうなんですか!?❤︎」
「まあ一応。」
「じゃあ秋原さんが弟の方… じゃあ互いに兄と姉がいるんですね❤︎」
「はい。」
「うふふっ 実は私前から椿さんとこうやって話してみたかったんです❤︎ だからなんか嬉しい❤︎」
「確かに、七瀬さんとお話しするの楽しいです。」
「…ねえ、ねえ❤︎ 一つ聞いてもいいですか?❤︎ 要さんって絶対…」
静かな声で耳元で言った。「相沢さんのこと絶対好きですよね❤︎」
えっ…七瀬美香が気づいていたとは思わなかったがそれに静かに頷いた。
「そっか…❤︎ う〜ん、残念だなぁ❤︎」
「美香さんも相沢さんが好きなんですか?」
なんて聞いたってどうせ答えは分かっている。
「…うーんさあどうだろうね❤︎」
そう意味深い顔をしてにこっと笑う。
「… まあ俺はその家の事情があって要の恋に協力しないといけないんです。もしその相沢…さんが好きなら…すみません。」
「え〜❤︎ なんで協力しちゃうの? 」
そう言った後に七瀬美香は椿に聞こえない声で「私の萌えがぁ…消えちゃう…❤︎」
「?」
「秋原さん…本当は協力したくはないんじゃないんですか?❤︎」
「… いえ…全然…平気…です。そんなことより美香さんは要が相沢さんを好きなことに驚いたり気持ち悪いとか言わないんですか?俺は昔から要の性格を知っているから。」
「うん、そういうの意外に多いよ❤︎ 私は恋には性別なんて関係ないと思っています❤︎ 性別を超えて恋愛とか逆に萌えると思います❤︎」
そう言った彼女の言葉を聞いて椿はすごいなと逆に感心させられた。
「まあ確かに…そうなのかもしれませんね。」
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