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陸のせいで他のみんな(要以外)を巻き込んでしまって申し訳ないと思う気持ちと反面に陸に困る。
陸は一回そうと決めたら絶対にそうとしか言わないからこれまた面倒臭い性格ではありそれがまた可愛さでもある。
でもいくらこれはなんでも可愛いわがままどころじゃない。
椿は少し走って家へ帰った。
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ガチャっと高速でとっくに鍵が空いているドアを開ける。
「あっ椿〜!」
そう言いながら廊下に陸が出てくる。
「はぁはぁ、ちょっと…はぁ 何やって…ゴホッゴホッうっ…」
「だ、だ、大丈夫!!? 走っちゃダメじゃん!」
そう言われても椿はあまりにも驚いて走っちゃダメとかなんてそんなことを考える余裕なんてなかった。
「ゴホッゴホッ」
咳き込みながら部屋に入っていく。
「お邪魔してまーす。」
藤原さんが飲み物を持ち上げながら言う。
「って秋原さん、大丈夫か?おい明弘!」
「ゴホッ…っ大丈夫…です…」
「秋原さん、無理しないでくださいね。」
と言いながら相沢明弘は背中をさすってくれる。
ドキッっとこんな時でもしてしまう。
「はい、椿、水。」
と陸が渡す。
それを少し飲んでから周りを見た。
よく見ると光岡隼人は面白くなさそうに見てる。
やばい…確実にこれはやばい状況だと椿は本能的に察知した。
「っはぁ…」
「ごっめーん!椿!」
陸がテヘペロって顔をしながら言ってくる。
「いや、別に平気だよ。たださぁ、その…」
とにかく気まずい。特に藤原拓海と香川陸とは目が合わせられない…
「?どうしたの?」
「な、な、なんでもない!」と言って急いでみんながいるところのテーブルにお茶を入れていく。
「ていうか椿の家って綺麗やないか。料理、するん?」と光岡隼人が話を振ってくれる。
「あ、はい。俺は和食が得意ですよ。」
「ふうーんそうなんだ。」
と藤原拓海が言うけど顔が合わせられない。
「?どうしたの?秋原さん?」
疑問に思ったのか聞いてくる。
今その質問しないでと心の中で叫ぶ。
「疲れただけです…」
「そっか。」
そして思い出す。椿は相沢明弘に光岡隼人と付き合っていないことを明かしたことを。
どうしよう…
そう思っていたらまた要が相沢明弘に絡んでいる。
それにとてもムカついたけど我慢をする。
「なあ椿。」と光岡が聞こえないように話す。
「もしかして明弘に付き合ってないことバラした?」
「っえ?」
「その様子じゃそうやな。ま、別にええけど。」
「…すみません。っていうか要…俺の双子なんだけど初対面ですよね…」
「ああ、さっき挨拶した。双子の兄弟がいたなんて初耳だったから最初は驚いた。」
「やっぱり似てますか?…」
「いや、性格も全然ちゃう。むしろ…」
近づいて耳元で言われる。
「椿の方が真っ直ぐでそんなところが俺は好きやから。」
そんなこと言われたことなかったから椿はびっくりして固まる。
「ははっ固まっとる。」
なんて光岡は笑う
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