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要は相沢明弘に近く、陸は藤原と話していてこの状況を椿はなんともいえなかった。
さっき陸達がお酒を買ってきたのか、要は飲んでいる。
で、完全に酔ってみんなに絡む。
「ねえ、要さん、お酒もうやめたら?」と陸が言うけど「いや〜て言うか椿も見ていないで飲んだら?明弘さんも隼人さんも、拓海さんも皆さんお酒に強いんだね〜」
なんて言いながら笑う。
で要が相沢明弘に抱きついた。
「あっ。」
と藤原拓海がなぜそういう反応をするんだろうと思ったら
「はぁ…要さん。やめてくれますか?」
と驚くような低い声と不機嫌な顔で怒った。
椿はその顔を見てびっくりした。
要もさすがにびっくりして「えっなんで〜?」と聞く。
光岡隼人と藤原拓海は苦笑いをして見ている。
陸は特に気にする様子なく、冷蔵庫のイチゴを頬張っている。
「要さん、明弘にあんまりベタベタ触んない方がいいよ。こいつ潔癖症だから人に触られたり、触れたりすんのが大の大嫌いだから。」
「…ふうーん。そっか…じゃあごめんなさい。今度から気をつけるね!」と要は明るく了承する。
でも椿だけが明るい雰囲気には戻れなかった。なぜなら自分は思いっきり触ってしまったことがあるし、思い出してみれば彼が嫌いなことしていた気もする。
そしてあとで謝ろうと決心をする。
「まあ明弘は昔からそうだしだから俺と同じぐらいモテても遊ばないよな。」
光岡隼人は場の空気も読まないでそんなことも気にせずさらっと言う。
「いや、て言うか遊ぶ方がおかしいんじゃないの?」とか陸が正当なことを言う。
「まあまあ。陸、そこは人それぞれだし。」
「ああ、でも今は俺遊んでないよ。」と光岡隼人が相沢明弘に目を合わせながら言う。「だって俺好きな人おるもん。」
「えっいるの?」と要が聞く。
「うん。」
「だれだれ?」
「秘密。」
とか言いながらウインクするから要が笑う。
椿は居づらくなったから陸のところへ行って怒る。
「りーく…何勝手に食べてるの?俺の…い、ち、ご…
い
ち
ご!」
黒いオーラを後ろに椿は陸が全部食べてしまったパッケージを見つめる。
「あはは〜ごめんね…」
陸は謝るが椿は怒る。
「勝手に…食べたんだね。
もう怒った。」
「ごめん!ごめんね!」
陸は必死に謝るがそんな陸を無視して怒りながらみんながいるところに戻る。
「秋原さんは本当にイチゴが好きなんですね。」
と相沢明弘がまた可笑しそうに言う。
その笑顔のおかげで椿の機嫌も良くなる。
「はい。ってあっ!包帯渡すの忘れてました。ちょっと待っててくださいね。」
そんな椿のわかりやすい様子に陸と要はびっくりする。
「「…」」
椿は新しい包帯と消毒液を持ってきて相沢明弘の横に座る。
優しく自分が噛んだ後を手当てしてあげ、「痛いですか?」と聞く。
「痛くないですよ。」
「明弘どこか怪我したん?」
光岡隼人は相沢明弘に聞く。
「別に大したことないし、俺の不注意だ…「違うよ明弘さん。椿のせいで怪我したんでしょ!」と要が言う。
それはもっともだと椿も頷く。
「秋原さんのせいじゃない。」
「…」要は不満そうに頬を膨らます。
「すみません。」と椿は謝る。
「まあ男なんだから椿の代わりに怪我しても別にええんじゃない?むしろそれくらいするべきやろ!」と光岡が話を明るくしてくれる。
「はい、と言うことなので全然平気です。」
「むしろ椿に手当てしてもらうの羨ましいから俺も怪我してもええか…?」
「そ、それはダメです。」
椿は光岡の冗談を真に受ける。
「ははっ冗談やって。」
そんなふうに言ってくれた相沢と光岡に感謝した。
そんな様子を要は不満そうに見ていてそれに気づいていたのは陸だけだった。
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