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朝起きるとよく悪夢でおきる。
自分の悲しい記憶が頭の中を支配して椿は布団の上で膝を抱え込む。
「おっはー椿って大丈夫?」
陸が急に部屋に入ってきて椿を心配する。
「まあとりあえずはい、薬っと。」
陸が椿に水と薬を渡してくれるので「ありがとう」と言って受け取って飲んだ。
「椿、今日は秋原家当主からまた話があるって。だから仕事はキャンセル。」
「うん。…わかった。」
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椿は身支度をした後秋原家からの車の迎えで本家へ行った。
椿の家はいかにも和風な感じでとても大きい。
大きい湖と鯉が綺麗で家は全て畳だ。
「お帰りなさいませ。椿様、陸様。ではまずお着替えをお願いします。」
椿と陸は黙って家の中へ入って用意された着物を着る。
綺麗で繊細な着物はいくらするかは想像ができない。
綺麗な白と青の着物は綺麗な椿によく似合っていて陸も可愛らしく見える。
「じゃ、行きますか。」
そう言って歩いて行く先はとても長くて広い廊下の一番奥。
「「失礼します。」」
「入れ。」
陸と椿は二人並んで秋原誠也に対面する。
「要から聞いた話だとお前の方が彼に近いと言っておったぞ。それは誠か?」
そう聞かれて椿は黙った後、静かに頷く。
陸はなんのことを話しているか全くわからない。
「調べたんだがお前と要が関わっていた相手がまさかあいつら…相沢の方だったなんてな。これは論外だ。」
椿も陸も黙る。陸はやっとなんの話をしているか気づいて嫌な顔をしている。
「お父様、僕本当に知らなかったんです。でも椿は知っていたんですね。」とそんなことを言いながら陸が来た。
それに反論したのは陸で「違います。要さんは知っていて近ずいた!椿は何も悪くない。」
「お父様!僕を信じてください。俺は何も知りませんでした。」
その二人を聞いて秋原誠也は考える。
「どっちが真実かはわからないが要、陸、一旦この部屋を出て言ってくれ。」
「わかりました。ほら行くよ。」
「えっ椿…」
要は陸を引っ張って出て行った。
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