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-67- 秋原家
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「椿、お前はわかっているだろう。あいつらとは仲が良くないことは。関わるなと言っただろう。」
「お言葉ですが相沢家の当主…相沢龍太さんは俺…私達とはもめたくはないとおっしゃって…「私達が彼らと仲良くできるとでも?…はっ無理だ。」
「なぜ決めつけるので…「お前は人形のように動いていればよい。感情を入れるなと言っているだろう。」
「…」
「すこし躾が必要か?椿、忘れたのではなかろう。私がお前の弱みを握っていることを。誠司、こいつを連れて行け。」
「かしこまりました。」
秋原誠也の秘書が椿を連れて行く。
椿は下を向いてくあまりの悔しさに唇を噛む。
弱みを握られているから何にも言い返せもできない。
陸達は別のところにいるので椿に何が起こっているのかはわからないだろう。
「椿様。すみません。本当はこんなことは「大丈夫です。俺には守るものがあるので。」
そう言った椿の目は力強かった。
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椿は昔から何かと逆らえば弱みのことを言われ躾直される。
ちゃんと専属の医者が椿にある薬を打って椿は部屋に一人きりで閉じ込められてしまった。
そのあと誰かがきた気がするがそんなのより椿の体の中で薬が回っている感覚がする。
いつも何かしらと気に入らないことがあると秋原誠也は椿に苦しい思いをさせる。
これが本当に躾だろうか…
「大丈夫いつものことだから…」と震える声で、手で体を覆う。
だんだん薬の効果が現れてきたのか全身に鋭い痛みが走る。
でも声を出すと癪だから口を押さえて耐える。
「っ…」
前の時はこんな風にされてももっと感情がなかったのにいまは色々思い出してしまう。
一番頭の中で支配しているのは相沢明弘だ。
なんで自分は普通に好きな人も愛せないんだろうと思うと涙が出てきて溢れ出す。
落ちた雫が畳の床に消えていって静かにパタッパタッっという音と椿の苦しそうな声が部屋に響き渡る。
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