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ピロンッ
相沢の電話が鳴ってそれは藤原からの仕事の呼び出しだった。
「…」
「仕事?ちゃんと仕事行ってきな。じゃあ椿の様子を伝えるために…はいっ。メアドと電話番号。」
春日が紙に書いて急いで渡す。
「わかった。ありがとう。」
と言ってから椿のところへ来て「秋原さん、無理しないで休んでてくださいね。」と優しい言葉をかけてから部屋を出た。
「…女たちが一瞬で惚れる顔してたぞ…」
相沢が椿に見せた表情が男でも惚れるくらい優しくカッコよくてびっくりした。
春日は赤く染めていた顔を横に振って気を取り直して椿の様子を見た。
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「誠也様、椿様が…」
秋原誠也の秘書が言葉を発する。
「わかっておる。ははっははは。私に逆らうからこうなるというのに。」
秋原家ではもうとっくに秋原誠也に椿の話が伝わっても全く心配する様子もなくただ嘲笑う。
「お言葉ですが椿様は春日様のお陰で3日後には目を覚ますだろうとのことです。」
「…そうか。」
椿が無事だったということに残念そうな顔をしながら誠也は新しい方法を考え出す。
その秋原誠也の顔を見て秘書は顔を気難しくする。
「秋原椿…私の兄の子供の双子の片方…あいつは全てを知っている。消えてもらうべきだ。俺にとってあいつは危険な存在だ。」
その言葉を聞いて秘書は内心焦りながらも自分がどうにもできないことを知っているからただ目を瞑って自分の気持ちを閉じ込めた。
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