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恥ずかしがっている椿を見ている相沢に「相沢さんって意外にSですよね。」なんて深い意味を考えず軽く口走る。
椿は変なところが天然であまりよく自分のことをわかっていないところがある。
「えっそうですか?…でも秋原さんの反応は可愛いですよね。いじめたくならないとは言い切れませんね。」
相沢も相沢でさらっと返す。
…
「はぁー、なんか恥ずかしいです。」
下を向いて手で顔を隠す。
椿が話を続けようとしたら…
「失礼します。ヤッホー椿!」
光岡隼人が入ってきた。
「あっ明弘。」
「「…」」
3人とも無言で固まる。
「心配したからお見舞いに来たんやけど。でも仕事が忙しくて今まで来れんかった!」
「そっか、ありがとう。」
椿は光岡の目を見ながらお礼を言う。
自分のことを心配していてくれたのが表情でなんとなくわかる。
目があってしばらくじっと見つめられてからさらに心配そうな顔をして椿の近くに来た。
?
「椿、目が赤い。」
光岡がそう言って椿の頰を触って目を触る。
目元を相沢の前で光岡に触られているのは不思議でなぜか椿は動揺する。
そうしたら相沢が光岡の手を払う。
「…」
「…」
鋭い二人の目が部屋で交差する。
椿は何が何だかわからず二人を不安そうに見る。
でも相沢が何か行動してくれた嬉しさと、光岡が心配してくれた気持ちへの感謝はあった。
光岡は相沢が少し前と違って変化していることに気づいた。おそらくそれは椿が関わっているせいだろうとわかっていて相沢に対抗する。
「明弘…「隼人、俺はただ黙って取られるだけの俺じゃない。もう誰かに取られるのが耐えきれない。」
椿には何が起こっているのか全然わからなかった。
「はぁ…お前は関わるな。関わっちゃあかんやろ?」
光岡隼人は『お前は相沢家の人間だから秋原家とは関わるな』という意味を遠回しに言っていた。
相沢はそう言った彼ににまっすぐ目線を合わせてしばらく黙ってから口を開く。
「今回のことでやっぱり諦めることはできないと知った。」
「!…
じゃあ俺も本気で負けへん。」
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