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隼人と椿は春日から退院の許可をもらい、二人で病院の外のベンチに座っていた。
「やることないですね…でも外に出たかったから。」
「そうやな…まあ強引な方法やった気するけど、退院おめでとう。」
「ありがとうございます。」
「そういえば陸にメールしておかないと。でも早く退院するなって怒られちゃう…」
「…まあそりゃそうやな。」
「ああっ!見て見てあれ光岡隼人さんじゃない!!?」
「うっそ!ほんとだ!やばい!秋原椿さんもいるー!キャーやばい!生で見るとめっちゃ綺麗!」
「キャー隼人さまぁ!!」
3人の女の子グループが光岡と椿に気づいてこっちを見ながらはしゃいでる。
周りにいた人たちもこちらを見て騒ぎ出す。
「…そういや俺変装せへんかった。」
やばい。このままだと騒ぎになってしまう。
それほど光岡と椿は人気であった。
周りの人が近ずいてくる。
「…俺今走れないのでもう置き去りにしていって…「そんなことするわけないやろ!」
「椿さん具合が悪いんですか?」
「えー大丈夫?」
「いやー大変、椿さん!」
「…大丈夫です。問題ありませんよ。」
椿が3人組に大丈夫だと言うとまた話せたとかで騒ぎ出す。
「ていうか二人がなんで一緒にいるんですか?」
「仲がいいんですか〜?」
「キャーやばい!」
椿が立ち上がってその場を離れようとする。
「う、美しいわー!」
そう言いながら写真を撮り出す。
やっぱりまだ体が思うように動かずよろける。
「危ないっと。」
光岡が支えてくれたおかげで倒れずに済む。
だんだん周りの人も集まってきたのかもっと騒がしくなる。
「逃げるか、」
そういって椿を横抱きにして光岡はそこの場所から離れるように一気に逃げる。
「えっ!!?はずかし、「気にしなくてええよ!」
「キャー萌えるわー❤︎」
「ふ、ふつくしい…」
「隼人さまぁにああされたい!」
「どこかへ行ってしまったわ…」
「いやぁどこよどこぉ!」
椿達は追いかけてくる人たちから逃げるように隠れた。
「…」
時に女というものは怖いと椿は改めて思った。
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