アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-90-
-
仕事が終わった相沢に要はついて行く。
「なんでついてくるんですか?」
「別にー」
不機嫌そうな相沢とずっと後をついてくる要に拓海はただ何も口を割らず様子を見ていた。
「…」
「ねえ明弘さん、そう言えば見た?」
「何をですか?」
「椿と光岡隼人さんの写真です。」
「…」
「知ってますか?知っていないんですか?」
「知っていますけどそれがどうかしましたか?」
「…ううん、なーんだ。もうちょっと驚いていると思ってた。」
拓海は二人の後ろでため息をつく。
「はぁー」
「それで?要さん、その写真がどうかしましたか?」
少し早口で相沢が言う。
「ううん、なんでもないよ。でも明弘さん、一つ教えてあげる。」
要は相沢に嘘をつく。
「椿は光岡さんが好きなんだよ。双子の僕が言うんだから本当。今までずっと見て来たからね。椿のことはなんでも知っているよ。」
「…」
明弘が一瞬悲しそうな顔をした。
「要さん、ちょっと待って。」
拓海が途中で入ろうとするがそれを要はニコッと笑って相沢に話を続ける。
「だから僕にしてくれませんか?明弘さん。」
「どういうことですか?」
顔をしかめて要の方へ顔を相沢は向ける。
「僕、実は明弘さんが好きなんです。
だから椿じゃなくて僕を好きになってくれませんか?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
91 / 563